【競輪コラム】「私には伸びしろがある」 奥井迪 さらなる進化を目指す

2025年5月13日(火)4時30分 スポーツニッポン

 男子127期、女子128期が2日から開催された熊本のルーキーシリーズを皮切りにプロデビューした。

 今回の期は養成所の第3回記録会で、史上最多の26人がゴールデンキャップを獲得。将来性豊かな素材がそろっている。今後の成長が楽しみでならないが、プロの先輩たちも進化を求めて鍛錬は怠っていない。

 その一人に挙げられるのが、ガールズ3期生(106期)の奥井迪(43=東京)だ。通算勝利は608勝で、ガールズ3位の勝ち星を挙げている(1位は石井寛子の676勝、いずれも12日現在)。

 G1の優勝こそないが、昨年6月11〜13日のパールカップ(岸和田)で準V。石井貴子(千葉)の逆転を許したものの、奥井らしい大逃げで場内を沸かせたのは記憶に新しい。デビュー当時から自力に徹した戦いぶりで、現在もバック本数は20回を超えるなど、魅せる競走でファンの人気も高い。

 今年一発目のG1岐阜オールガールズクラシック(4月25〜27日)は予選で5着に敗退し、上位への進出を断たれた。体調を崩していたようだが「万全の状態でも(他の)レベルが高かった。(佐藤)水菜ちゃんはG1の決勝で600メートルもがいている。自分も進化をしないとダメ」と危機感を感じた。その後の高松(5〜7日)は奥井らしいパワーを前面に出した競走で3連勝Vを決めている。

 「ファンの皆さんの後押しがあって気持ちで踏みました。パールカップ(6月17〜19日、岸和田)は去年、悔しい思いをしたんで、今年は獲るという気持ちで走りたい」

 新しい練習も取り入れて挑戦は続いている。

 「まだまだ、私には伸びしろがある(笑い)」

 さらなる進化を目指す奥井の走りに注目だ(下野 章雄)。

スポーツニッポン

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