ノーモア巨人・岡本!拡大ベース日本でも導入検討 7.6センチ大きく盗塁増?大リーグは23年導入済み

2025年5月13日(火)5時30分 スポーツニッポン

 日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会が12日に都内で開かれ、大リーグで23年から使用している「拡大ベース」について議論された。来季以降の導入に向け、NPBの中村勝彦事務局長は「一度ファームで使ってみたいと(議論された)。やってみて検証する」と早ければ今秋のフェニックス・リーグで試す構えを示した。

 走者と守備の選手の接触、衝突を防ぐ目的で大リーグは23年から1辺を約7・6センチ拡大。日本も同サイズで試作される。3月に東京ドームで開催されたドジャース、カブスとのMLBプレシーズンマッチで体験した巨人、阪神の選手にアンケートが行われ、中村事務局長は「非常に好印象だった」と代弁した。

 6日の巨人—阪神戦で一塁の岡本が打者走者の中野と交錯し、左肘じん帯損傷で長期離脱となった。拡大ベースが導入されれば、このような悲劇は回避できる可能性が出てくる。一方で一、二塁、二、三塁の塁間は約12センチ、本塁と一塁、三塁の間は約8センチ短くなり、盗塁が増えることも考えられる。

 26年WBCでは投球間の「ピッチクロック」に加えて、拡大ベースも導入される予定。中村事務局長は「国際大会の都度、違和感があってもしょうがない」と「世界基準」に合わせる意図も示した。

 昨秋のフェニックス・リーグで試験的に一塁に「ダブルベース」を導入したが「プロ野球で使うには至らなかった」とし拡大ベースの方が優勢となっている。素材や各球場の工事日程、費用など検討要素はまだ多く、慎重に議論される。

 ≪SNSに投稿巡るルール 7月めどに一部見直す方針≫今季から運用されているSNSへの写真、動画投稿を巡るルールについて、7月ごろをめどに一部を見直す方針で検討することになった。現在はプレー中の選手の様子を投稿することが一切禁止されていて、中村事務局長は「なるべく早く変更できるところはしたい、という意見があった」と一部規制が緩和される可能性を示した。また、イースタン、ウエスタン・リーグのチーム再編についても議論されたが「12球団合意しないといけない。まだ(決定時期は)見えていない」と説明した。

スポーツニッポン

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