若菜嘉晴氏 パの勝負は9月、ソフトバンクは近藤復帰で山川“一時休養”を
2025年5月13日(火)6時2分 スポーツニッポン
5月に入り、7勝3敗と勢いを取り戻しつつある4位のソフトバンクは13日から3位・西武と3連戦を迎える。本紙評論家の若菜嘉晴氏は、今季パ・リーグは大混戦になると予想。勝負の9月へ向けて、山川穂高内野手の“休養”も選択肢の一つだと提言した。
【若菜嘉晴 視点】5月2日の逆転サヨナラ勝ちから流れが変わった。先発がある程度、頑張って昨年と同じ形で勝てるようになってきた。近藤が今月の早い段階で戻り、ある程度、万全で使えるメドが立てば山川の出場選手登録を抹消し、10日間、休ませるのも一つの手だと思う。
故障者が多発する中、4番を張り続けているが、左足の状態が気になるところだ。万全で走れるわけではないし、ヒットを打ってもなかなか、ホームに帰ってこられない状態。バッティングも上体は回転しているけど、下がついていかなずに打率は1割台と低迷する。ケガをされたら一番、困る。今年のパリーグは9月が勝負だ。最終的にはもっとだんごになる可能性はある。後半にリタイアされるより今のうちにリフレッシュし、症状が改善するのであれば休むのもいい。本人もつらいだろう。弱音は見せないタイプだし、一人で背負っている感じがする。
投手の踏ん張りで流れはよくなっている。モイネロがしっかりしているのと、有原と上沢が頑張っている。ただ、心配はオスナだ。ここまで5セーブを挙げているが、防御率4・20。空振りを奪えていない。
混戦を利用しつつ、ケガ人が戻るまでに5割を目指したい。嶺井や野村、柳町あたりが日替わりヒーローになり、チームに勢いを与えてもらいたいところだ。
(スポニチ本紙評論家)