大谷翔平利用で話題の「父親リスト」 選手会が創設要望へ「具体的な案を選手と協議して提案」
2025年5月13日(火)13時2分 スポーツニッポン
日本プロ野球選手会は13日、都内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、選手会側がNPB側に「父親リスト」の創設を提案していくことを伝えた。加藤諭事務局次長は「慶弔特例ですね。父親リストなどを正式に今後、具体的な案を選手と協議して“提案させていただきます”ということは伝えさせていただきました」と説明した。
大リーグでは産休制度「父親リスト」が導入されていて、ドジャース・大谷が、真美子夫人の出産に立ち会うために利用し、注目を集めている。21年にも冠婚葬祭や出産立ち会いで出場選手登録を抹消しても、短期間で復帰できる「慶弔特例」の創設をNPBに要望。身内に不幸があった場合に使用する大リーグの「忌引リスト」を念頭にしていたが、実現しなかった。
日本も社会全体で男性の育児、出産休暇取得の理解が広がりつつある。ただ、現状では出場選手登録されたまま欠場した場合、球団は登録数1枠が補充されないまま試合に臨まなければならないことになる。加藤諭事務局次長は「1軍の登録枠を残したまま行くということは選手としては“チームに迷惑をかけて行く”ということが残してしまう。心置きなく離れられるように特例があれば使いやすい制度になる」と、提案の理由を語った。