スパ24時間に過去最大級の76台がエントリー。グッドスマイル含め日本人は5名が参戦へ
2025年5月15日(木)17時6分 AUTOSPORT web

SROモータースポーツグループは5月13日、6月にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催するクラウドストライク・スパ24時間レースのエントリーリストを発表した。76台というエントリー数は、このレースがGT車両のみの開催となって以来、最大となっている。
IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、ならびにGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップの一戦に数えられる同イベントは、6月最後の土日に決勝レースが行われる。今年はル・マン24時間、ニュルブルクリンク24時間レースに続き、3週連続で欧州の24時間レースが開催される過密スケジュールとなっているが、スパ24時間はその最後を締めくくるイベントとなる。
昨年のエントリー台数は66台。SROの創設者兼CEOであるステファン・ラテルは以前、このイベントはグリッド定数をオーバーすると予想しており、70台以上のエントリー台数を予想していた。
スパ24時間レースのエントリー台数は、ツーリングカーレース時代の2000年に82台がエントリーしたことがあるが、今回はGT時代の新記録となる。
以前は定数72台と設定されていたが、2019年にはその台数に達していた。
今年のイベントには、プロクラスに21台が参戦する。ブロンズカップクラスには19台、シルバーカップクラスには17台、ゴールドカップクラスには12台がエントリーし、プロ・アマクラスは7台と最少のカテゴリーとなる。
プロクラスの大部分は、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップにフルシーズン参戦するチームで構成されている。一方、日本のグッドスマイル・レーシング、ダイナミックGT、チームWRT、ローヴェ・レーシングは、かねてよりワン・オフでの参戦計画を明らかにしていたチームたちだ。
グリッドには合計10のマニュファクチャラーが参戦する。ジョホール・モータースポーツJMRとステラー・モータースポーツは、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを初めて投入する。
昨年のレースウイナーであるコムトゥユー・レーシングは、アストンマーティン・バンテージAMR GT3で参戦する。ドライバーは今年も、マルコ・ソーレンセン、ニッキー・ティーム、マティア・ドルーディという3名だ。
日本勢では前述のとおりグッドスマイル・レーシングが0号車メルセデスAMG GT3 EVO(片岡龍也/小林可夢偉/谷口信輝)というトリオでプロクラスに参戦。
さらに、今季GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップ開幕戦にエントリーしたノルディック・レーシングの611号車メルセデスで、中山雄一と小高一斗も伝統の一戦に参戦する。スパではティム・サンドラー、エドアルド・リベラティとの4人体制で、ゴールドカップへのエントリーとなる。小高は以前の取材で、GTWCヨーロッパへの参戦台数の多さとピット数の制約から、今後の参戦可能イベントが確定していない旨を口にしていたが、晴れてシリーズ最大の一戦への参戦が確定した形だ。
すでに5月13〜14日には、本番を前にしたテストデーのセッションが行われた。決勝レースは28〜29日に開催される。