「打てる捕手」巨人・大城卓三に球界レジェンドOBから厳しい目が向けられる「理由」

2023年5月16日(火)12時23分 ココカラネクスト

打撃では勝負強さも目立つ大城(C)CoCoKARAnext

 巨人の主戦捕手、大城卓三の打撃が好調だ。今季はここまで34試合に出場、打率・300、5本塁打、13打点。チームは中田翔を故障で欠く中、最近は5番打者とクリーンアップの一角を占めるほど、打撃面では存在感を示している。

 球界屈指の「打てる捕手」として年々成長している大城だが、一方で本業ともいえるリード面ではこのところ、注文をつけられる場面が増えている。

【関連記事】「ピッチャーに対するリスペクトも生まれた」 巨人・原監督が投手交代時にマウンドへ行くことで「学んだポイント」とは

 14日の広島戦(東京ドーム)、先発の赤星優志が7回にマクブルームに満塁弾を浴びたシーンでは、女房役としての責任が問われた。

 かつては巨人の監督も務め現役時代は名投手として知られた巨人OBの堀内恒夫氏は15日、自身のブログを更新。

 その中で大城のリードに関して言及する場面があった。

 7回は一死二、三塁の場面で好調な秋山翔吾に対し、ボールカウント2−0となったところで、巨人ベンチは申告敬遠で満塁策を選択した。

 赤星は外角直球2球でマクブルームを追い込んだが、問題となっているのは、追い込んだ後の3球目の選択だった。

 この場面、堀内氏は「ここでインコース高めに1球外せ」と思ったという。

 意図としては「2球続けて外側に投げればバッターの目は当然外側に合わせてくる」とし、「だから1球インコースに外して投げておいて体勢をのけぞらせる必要がある」とした。

 実際にこの場面、ほかの野球解説者も「1球、内角へ投げておくべきだった」と語っているが、大城が選択したのはまたも外角直球だった。カウント1−2とし、4球目の外角低め132キロのカットボールを左翼席に運ばれたとあって結果論ともなるが、少しでも内側への配球の意識をマクブルームに持たせていたら、違う結果になっていたかもしれない。

 堀内氏は同ブログ内でこの場面について「ここで大城に問いたい。3球目のボールは 何を意味していたのかと」と疑問を呈すと、「ピッチャーはね 自分の肩を消耗させて 必死に投げている。だから1球でも少なく 投げたいもんなんだ」とした上で「逆に言えば、全てのボールに 意味を持たせて投げていくんだよ」とした。

 大城のリードに関してはこう注文をつけた。「巨人の正捕手というならば あえて厳しく問いたい。どうやって取り組んでいるのか その組み立てを リードでしっかりと見せて欲しい」と今後の成長を求めた。

 打てる捕手として認識されている大城の泣き所といえば、リード面ということも広く知られている。逆にそれだけ伸びしろがあるともとらえられる。勝負強い打撃に加え、攻守ともに存在感を示せれば、チームの厚みが増すことも間違いない。悔しさを糧に勉強の日々となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「大城卓三」をもっと詳しく

タグ

「大城卓三」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ