就任1年目でチームを“3冠”に導いたフリック監督「バルサではタイトルを獲ることが求められる」
2025年5月16日(金)8時15分 サッカーキング
バルセロナを率いるハンジ・フリック監督 [写真]=Getty Images
ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナは敵地でエスパニョールと対戦した。同じ街に拠点を置く両クラブの“バルセロナ・ダービー”は、立ち上がりからホームのエスパニョールが攻勢を強める。しかし、後半開始早々の53分にラミン・ヤマルが鮮やかなコントロールショットを沈めてアウェイチームが先制に成功。終盤にはエスパニョールのレアンドロ・カブレラが一発退場となり、後半アディショナルタイムに途中出場のフェルミン・ロペスが決定的な追加点をマークする。結局、そのまま試合は2−0で終了し、バルセロナが勝利。2位レアル・マドリードとの勝ち点差「7」をキープしたため、残り2試合を残しながら2シーズンぶりとなる通算28度目のリーグ制覇が決定した。
試合後のインタビューに応じたフリック監督は、「シーズン後半は本当に素晴らしかったと思う。無敗で乗り切ることができた。チーム、クラブ、そしてファンを祝福したい。本当に素晴らしい」とコメント。続けて、「メンタルの強さは常に重要だ。中断期間後に取り組んだトレーニングが私たちを助けてくれた。スーペルコパ(スーパーカップ)を制したことで自信もついた。フレンキー(デ・ヨング)をはじめとする選手たちが最高のレベルに到達し、他の選手たちも成長した」とラ・リーガ制覇を実現できた要因を複数挙げている。
また、2年前のリーグ優勝時も今回と同じ『RCDEスタジアム』で歓喜の瞬間を迎えたバルセロナ。前回は試合後に相手サポーターが乱入するなど一触即発の事態に陥ったため、フリック監督はタイムアップの笛が鳴った直後から選手たちにロッカールームへの退去を促していた。同監督は「エスパニョールは非常に守備が堅く、危険な存在だった」と称賛しつつ、「2年前に起こったことを踏まえ、今回こそはロッカールームの中で祝いたいと思っていた」と自身が見せたアクションの理由を説明した。
さらに、「練習の様子を見ていて、いつもポジティブに考えていた。バルサではタイトルを獲ることが求められるし、3つのタイトルを獲れたのは素晴らしいことだ。ミラノでの敗戦後(チャンピオンズリーグ敗退後)は苦しんだが、今は全員がとても満足している」と3冠達成の喜びを表現。決勝弾となる“ゴラッソ”を決めたヤマルに対しては、「ウォーミングアップの時点でラミンはすでにああいうゴールを2本決めていた。完璧だった」と称えている。
【動画】バルサを優勝に導いたヤマルのゴラッソ!