WRC参戦中の勝田貴元がレッドブル・アスリートに「さずかった翼で飛躍できるよう攻めていく」

2021年5月17日(月)17時33分 AUTOSPORT web

 5月17日、WRC世界ラリー選手権で活躍中の勝田貴元が自身のTwitter(@TakamotoKatsuta)を更新しレッドブル・アスリート契約を交わしたことを明らかにした。


 2代続いたラリー一家に生まれ、サーキットドライバーからラリードライバーへと転身した勝田は現在、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの下、ラリー競技の世界最高峰シリーズであるWRCに『トヨタ・ヤリスWRC』でフル参戦している。


 今季は序盤3戦を終えた段階ですべてのラリーを完走している勝田。開幕戦モンテカルロ、第2戦アークティック・ラリー・フィンランド、第3戦クロアチアと3戦続けて自己最高位タイとなる総合6位フィニッシュを果たし着実にポイントを重ねるとともに、直近のターマック(未舗装路)ラリーでは2度のステージウインを飾りWRCトップドライバーたちに引きを取らない走りを披露した。


 そんな勝田が17日、自らのTwitterに「この度RedBullアスリート契約を交わしました」と綴り、レッドブル・ファミリーの仲間入りを果たしたことを報告した。


 レッドブル・アスリートとは、F1やエクストリーム競技でお馴染みのレッドブル社の支援を受けて活動するスポーツアスリートたちのことを指し、モータースポーツで活躍する日本人選手では先駆者の平川亮をはじめ、角田裕毀、長島哲太、佐々木歩夢、鳥羽海渡、中上貴晶が該当する。


 今週末にはWRC第4戦ポルトガルに臨む勝田は、このレッドブル・アスリートのひとりに加わったことについて「今後もWRCで世界の頂点を目指し、さずかった翼で大きく飛躍できるよう攻めていきます曲げた上腕二頭筋」と抱負を述べている。


 そんな勝田とはFTRSフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールの同期で親友でもあり、レッドブル・アスリートとしては“先輩”となる平川は彼のレッドブル・アスリート加入について次のように語っている。


「同じレッドブル・ファミリーに入れてよかったと思います」と歓迎した平川。


「全然カテゴリーが違うのでなんとも言えないですけど、いろいろな比較などができたらいいな、と思います」


「(加入によって)彼がより自信を持って取り組めるのではないでしょうか。そういうふうに認められたということなので」


「なかなかそこに行くのは難しく誰でも入れるわけではない。彼も長いこと結構大変だったみたいで、それくらい厳しいので認められてよかったです」

勝田貴元がドライブするトヨタ・ヤリスWRC 2021年WRC第3戦クロアチア



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