Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦

2024年5月18日(土)18時53分 AUTOSPORT web

 史上最年少ドライバーとして3月の開幕戦で全日本スーパーフォーミュラ選手権にデビューしたJujuこと野田樹潤(TGM Grand Prix)は、オートポリスで第2戦を迎えた。昨年12月のルーキーテストから今年2月の公式合同テスト、そして第1戦と、舞台はすべて鈴鹿サーキット。開幕戦では完走を果たして大きな収穫を得ていたJujuだが、走り込めていないトラックが続く第2戦以降も同様の結果が得られるかどうかは、今後を大きく左右する。


 これまで欧州を中心にステップを踏んできたJujuは日本国内のサーキットは走行経験が少ない。難コースとして知られるオートポリスに関しては、F3車両(ダラーラF312)で事前に短時間の実走経験があるのみで、本番に臨んでいた。


 このため、予選・決勝に向けては5月18日土曜朝に設けられた90分のフリー走行を最大限に活用したいところだったが、セッション中盤に差し掛かるところでマシントラブルによりコース脇にストップ。残り数分のところで再コースインはできたものの、わずか17周の走行にとどまることに。本格的なアタックができていないので比較はナンセンスだが、トップからは8.332秒の大差をつけられた。


「プラクティスは中古で出て行って、確認や自分の走りのチェック走行をして、『じゃあニュー(タイヤ)に変えてプッシュしようか』というときに、トラブルが起きて止まってしまいました。そこからチームみんなが頑張ってくれて、最後はニューで出られたのですが、アタックはできずに終わってしまって。当初から90分でも厳しいよね、という話はしていたのですが……」


 Q1Aグループに出走したJujuは、午前中に使用できずに余っていたものがあったことから、ここで2セットのニュータイヤを投入する。しかし、プラクティスで予選シミュレーションができていなかったことも響き、1セット目のタイヤではタイヤ内圧を上げきれなかったという。


 2セット目のタイヤでも「プレッシャー(内圧)は完璧ではなかったのですが、自分自身もできるベストは尽くしました」とJuju。しかし最終コーナーでミスをしてしまい、「コンマ5秒くらい」という大きなロスを喫したという。ニュータイヤのグリップ感をこの2セット目で初めて感じることができたというが、そこにドライビングを合わせ込む難しさに直面したようだ。


 Jujuの残した予選タイムは1分30秒373。Q1Aグループ首位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)からは、2.928秒の差となった。

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス Juju(TGM Grand Prix)


 しかし予選を終えたJujuは、これまで同様ポジティブな姿勢を崩していなかった。


「データを見ていても『ちゃんと(プラクティスで)走れていたら、もっと詰められたよね』という話を(チームで)していました。グループBを見ていても後方は(1分)29秒0でしたので、レースではチャンスがあると感じています。最終コーナーのミスでもあったので、ちゃんとまとめていれば……そんなに悲観的になることもないかなと」


 決勝での目標を聞かれたJujuは、「自分の走り方的にも、決勝はタイヤがもつのかなと感じているので、タイヤマネージメントをしっかりとやって。このサーキットはタイヤが厳しいと思うので、後半は結構チャンスがあるのかなと思っています」と答え、このように続けた。


「でも、一番は初めてのオートポリスをしっかり楽しんで走りたいですね」


 今回、予期せぬトラブルにより走行時間を奪われる形となったJujuだが、「鈴鹿で完走して全部の流れを経験できているのは大きい」と冷静に対処できたという。「不完全燃焼だった」という予選日を経て、決勝ではどんな走りが見られるだろうか。


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