いつ上げるの?今でしょ!巨人二軍、オコエ瑠偉や萩尾匡也ら好調の打者を即一軍に昇格できない理由
2023年5月18日(木)17時0分 ココカラネクスト
二軍で調整するオコエら有望株の台頭が待たれる(C)CoCoKARAnext
プロ野球のファンといっても、その生態は十人十色。中でも独特なのは、ファームを中心にチームを追う人々です。彼らは明日のスターを夢見る若手選手や、あと一歩の殻を破れない中堅選手をお目当てに、昼間の直射日光を浴び続けながら、エールを送っています。
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ジャイアンツ球場に集う巨人二軍推しの20代女性は、こうため息をつきます。
「ファームの選手は『ウチの子』。彼らが一軍の大舞台を目指して頑張ろうとする姿に日々、勇気をもらっています。だから、イースタンでしっかりと結果を残しているのに、二軍に『塩漬け』されてしまっている姿が不憫でならないんです。調子のいい時こそ、一軍に上げて欲しいのに。調子が下り坂のときに限って、主力の怪我の影響で昇格したりして。で、結果を残せずにまた二軍に戻ってくる光景を、これまで何度も見てきました」
今の巨人二軍でいえば、開幕スタメンに名を連ねたオコエ瑠偉、慶應義塾大出身のドラフト二位ルーキー・萩尾匡也、「ダイナマイトシンゴ」の異名を誇る元気印の石川慎吾らが好調をキープ。ジャイアンツ球場でヒットを量産しているのです。
いつ上げるの? 今でしょ!
そう考えたくもなりますが、スポーツ紙のデスクは冷静に現状を語ります。
「気持ちは分かるんですが、みんな右打者なんですよ(笑)。現状は控えに、ベテランの長野選手や期待の菊田選手がいる。次に上げるのは右打者なら、右太もも肉離れで離脱中の中田選手になるでしょう。すると、一人は降格させなければならない。こればっかりはチームの編成上、どうにもならないんです。むしろ、二軍にこれだけ『打てる』選手が準備していることこそ、巨人の選手層の厚さであり、強みとも言える。出番が欲しい若手には気の毒とも言えますが」
それでも長いペナントレース、何か起こるか分かりません。出番が来ることを信じて、ファームで練習に明け暮れて真っ黒に日焼けした男たちが、一軍の大舞台に馳せ参じる瞬間を心待ちにしたいものです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]