J1、J2、J3今節の見どころは? “メッシ対決”は実現なるか。興味深い経歴のJ3リーガーも【編集部フォーカス】

5月18日(土)7時0分 フットボールチャンネル

FC東京対北海道コンサドーレ札幌

明治安田生命Jリーグは今週末、J1第12節、J2第14節、J3第9節を迎える。徐々に勝ち点差は広がり、勢力図ができつつあるが、リーグはまだまだ続く。今節はどのような対戦カードが組まれているのか。注目試合や選手、見どころをピックアップした。

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注目カード(明治安田生命J1リーグ)
FC東京対北海道コンサドーレ札幌 5月18日 14:00

注目選手
MF:久保建英(FC東京)
MF:チャナティップ(札幌)

 安定した戦いで首位を快走するFC東京。攻守に堅実で、相手の隙を的確に突ける。長谷川健太監督が率いるチームには、これといった“穴”が見当たらない。前節のジュビロ磐田戦は相手に粘られて終盤まで得点を奪えなかったが、84分に試合が動いた。ゴールを決めたのは久保建英だ。

 セットプレーのこぼれ球に素早く反応。ボールの行方を察知し走り込むと、得意の左足でボレーを放った。難しいシュートだったが、狙い澄ましたかのようにゴール右隅に決めてみせた。

 北海道コンサドーレ札幌は前節、松本山雅FCと対戦。一進一退の攻防の末、スコアレスドローに終わっている。タイ代表のチャナティップが負傷欠場したのが痛かったか。チャンティップはキレと技術を備えたプレーで相手にダメージを与えるなど、攻撃のキーマンとなっている。

 このカードでは“メッシ対決”が実現する可能性がある。左利きでバルセロナの下部組織育ちということもあり、久保は和製メッシと呼ばれた。また、チャナティップはタイのメッシである。

 2人ともメッシになぞらえるまでもなく特別な選手だ。彼らの競演が見られれば試合はさらに盛り上がるのではないか。

ジュビロ磐田対ベガルタ仙台

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ジュビロ磐田対ベガルタ仙台 5月18日 14:00

注目選手
GK:カミンスキー(磐田)

 ジュビロ磐田がベガルタ仙台をホームに迎える一戦。下位の両チームとしては、この“直接対決”で是が非でも勝利がほしいところだ。

 仙台はなかなか調子が上がらなかったが、前節はサンフレッチェ広島に勝利している。開始早々に先制を許し、後半終盤までゲームは進んだ。敗色濃厚の中で86分、ハモン・ロペスのゴールで同点に追いつくと、アディショナルタイムに松下佳貴がネットを揺らして逆転に成功した。

 対する磐田は前節、首位のFC東京と対戦。久保建英に今季リーグ戦初ゴールを献上するなど、望まぬ形で人々の注目を集めることになってしまった。それでも、守備はまずまず機能していた。相手のダイナミックな攻めにも落ち着いて対応し、無失点の時間を長くしながら活路を探るという戦いができた。

 チーム全体の粘り強さはもちろんだが、最後尾にカミンスキーがいることが大きい。昨季はらしくないミスで失点を喫することもあったが、今季は再び神を宿している。FC東京戦でも少なくとも2点は防いでおり、まさに守護神と言えた。ポーランド人GKの大奮闘もあり、磐田のここまでの失点は『11』。これは勝ち点が一桁台のクラブの中で最も少ない数字である。

 磐田としては神GKが自陣ゴールに鍵をかけ、何とかチーム全体で相手ゴールをこじ開けたい。

横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸 5月18日 14:00

注目選手
MF:アンドレス・イニエスタ(神戸)

 ヴィッセル神戸の2019シーズンは、特大の注目を集めてスタートした。“バルサ化”という看板を掲げたクラブは、すでに在籍していたアンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキにとどまらず、オフにダビド・ビジャを獲得。さらにバルセロナ育ちのセルジ・サンペールも迎え入れ、日本代表クラスも補強した。どんなサッカーを表現するか大いに期待されたが、苦戦を強いられている。

 リーグ戦2連敗を喫した4月にフアン・マヌエル・リージョ監督との契約を解除。吉田孝行監督体制に移行したが、状況は好転していない。勝利を挙げられぬまま、現在リーグ6連敗中だ。

 前節の鹿島アントラーズ戦も0-1で敗戦。ビジャを擁し、後半途中からイニエスタも投入したが実らず。チーム全体のシュート数も1本にとどまるなど、いいところがなかった。さらにこの試合の前半終盤、古橋亨梧が負傷交代を余儀なくされた。今季開幕から全試合に出場し、3得点4アシストと神戸をけん引していただけに、その状態が心配される。

 神戸は現在13位。稼いだ勝ち点は「10」と、上ではなく下を気にしなければならない位置にいる。今節で敗れれば順位をさらに落とす可能性もある。まだまだ残留争いに怯える時期ではないが、塵も積もれば山となる。勝利を目指すだけでなく、浮上のきっかけを見出せるようなパフォーマンスを披露したいところだ。

大宮アルディージャ対栃木SC

注目カード(明治安田生命J2リーグ)
大宮アルディージャ対栃木SC 5月18日 14:00

注目選手
FW:フアンマ・デルガド(大宮)
FW:大黒将志(栃木)

 大宮アルディージャは昨季、J1参入プレーオフに進んだもののチャンスを生かせなかった。今季も昇格が至上命題となる中、現在3位につける。対する栃木SCは18位と苦戦しているが、前節はヴァンフォーレ甲府に勝利し、8試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 このカードではストライカー対決に注目だ。大宮のフアンマ・デルガドは、V・ファーレン長崎時代にも得点源として活躍。当時から高木琢也監督の指導を受けており、今季も新天地で共に戦う。指揮官の信頼を得たフアンマはここまで5得点を挙げている。

 第2節・FC琉球戦でセットプレーからの折り返しを押し込み、今季初ゴールを記録。第6節・長崎との古巣戦では打点の高いヘディングで決勝点を挙げた。第9節・横浜FC戦では2発を叩き込み、前節もネットを揺らしている。いずれもボックス内で決めたもので、188cm90kgとその体躯で相手を圧倒できる選手だが、フリーになる動きにも長ける。剛と柔を兼ね備えたストライカーと言えるだろう。

 栃木の大黒将志もここまで5得点。そのうち3つはPKによるものだが、ポジショニングの巧さは随所に見せている。過去には日本代表としてワールドカップにも出場。ガンバ大阪を皮切りに多くのクラブを渡り歩き、海外でもプレーした。流浪の点取り屋は所属したクラブでゴールという結果を残し、生き抜いてきた。39歳となり全盛期のようにはいかない部分もあるだろうが、点を取ることに関しては今なお一流だ。

 大宮のフアンマ、栃木の大黒。チームを勝利に導くのはどちらのストライカーだろうか。

藤枝MYFC対ザスパクサツ群馬

注目カード(明治安田生命J3リーグ)
藤枝MYFC対ザスパクサツ群馬 5月18日 13:00

注目選手
FW:森島康仁(藤枝)

 10クラブでスタートしたJリーグも27年目を迎え、現在は3つのカテゴリーで55クラブがしのぎを削っている。さらにJFLや地域リーグ、都道府県リーグと続く。将来的なJ参入を目指すクラブもあり、裾野は広がっていると言えるだろう。

 藤枝MYFCの森島康仁は、内田篤人や槙野智章らと同い年。「調子乗り世代」の一員として年代別日本代表として戦い、2008年にはA代表に選出されたこともある。

 セレッソ大阪でプロ生活をスタート。大分トリニータや川崎フロンターレ、ジュビロ磐田でもプレーした。そんな中、2017年に当時九州サッカーリーグのテゲバジャーロ宮崎に移籍。翌年には関東サッカーリーグの栃木ウーヴァFC(現栃木シティフットボールクラブ)へと渡った。J1選手だった森島はいずれのクラブでもゴールを量産。地域リーグで2シーズンを過ごすと、今季から藤枝に移籍し再びJリーガーとなった。

 そして今季、新天地でも得点源として稼動。ここまで藤枝は9得点を挙げているが、そのうち5得点は森島が記録したものだ。

 日本サッカーの裾野の広がりはすなわち、選手が様々な場所でキャリアを続けられる、ということでもある。競争力やレベルの差は存在し、サッカーと仕事を両立している選手もいるが、プレーし続けるという意味で選択肢は多い。他者とはやや異なるキャリアを歩んでいる森島がそのことを示しているのではないか。そして、デカモリシはまだ31歳。藤枝が“終着点”とは限らない。

フットボールチャンネル

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