関学大、日大・内田監督は「会見せよ。被害選手と家族に謝罪せよ」

5月18日(金)5時1分 スポーツ報知

厳しい表情と言葉で会見を行った関学大・鳥内監督(左は小野ディレクター)

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 6日の定期戦での日大アメリカンフットボール部選手による悪質なタックルで、QB選手が負傷した関学大は17日、兵庫・西宮市内の同大学で鳥内秀晃監督(59)と小野宏ディレクター(57)が会見した。日大・内田正人監督(62)ら責任者が被害選手へ、いまだ謝罪していないことなどに不満をあらわにした。抗議文に対する日大の回答書については「誠意ある回答とは判断しかねる」と指摘し、徹底した真相究明を求めた。

 関学大の鳥内監督が、公の場に姿を現さない敵将にかみついた。関学大はこの日、〈1〉10日に関学大が送付した抗議文〈2〉15日に日大コーチが持参した回答書〈3〉回答書を受けた関学大の見解—の3点を公表。鳥内監督は、昨季の大学日本一チームを預かる内田監督が被害選手や保護者に謝罪していないことに対し「試合の次の日などに責任者が選手、家族に謝罪すべき。同じ指導者として受け入れられない」と非難した。

 定期戦第1Q、関学大QBがパスした約2秒後、無防備な状態で背後から食らった悪質タックル。膝付近に飛び込んだ日大DL選手は昨年12月の甲子園ボウルにも出場し、フェアにプレーしていた。半年足らずの間に一体、何があったのか。

 日大アメフト部が内田監督と加藤直人部長の連名で作成した回答書には、当該プレーに至った経緯や見解はなし。「(日大の)指導方針は、ルールに基づいた『厳しさ』を求めるものでありますが、指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていた」と意図的ではないと主張した。日大選手は一発退場ではなく、その後2度の反則でようやく退場処分となった。鳥内監督は「乖離しているのであれば、(なぜ)ベンチで指導しなかったのか。重篤な事故になれば、一生背負うことになる」と突っぱね、さらに「あのプレーは暴力と同じ。私であれば、あの(最初の)プレーを見た瞬間、(反則した選手を)ベンチに下げる」と語った。

 日大は経緯説明などに時間が必要とし、24日をメドに再び回答する。関学大はそれを待つ考えだが、内容次第では来年度の定期戦を廃止する意向を明らかにした。

 QBは右膝軟骨損傷と腰部打撲で全治3週間。幸い後遺症の心配はないとされたが、同選手の父親は12日、スポーツ報知の取材に「日大が指導方針を改めない場合、告訴も検討せざるを得ない」と憤り、警察に相談したことも明かした。関係者によると、今回の回答書の内容に怒っているという。小野ディレクターは「我々が抗議文に入れたのは(回答次第で)定期戦を行わないということ。それ以外の法的方法は、被害選手本人とご家族の問題。ご家族も24日の日大の回答を待って判断されると思う」と話した。(田村 龍一)

 ◆日大回答書に対する関学大の4つの見解 〈1〉日大の内田監督ら責任者から被害選手、その保護者への謝罪がない
 〈2〉昨年の甲子園ボウルでルールを守っていた選手が、なぜ今回の悪質な行為に及んだのか、回答書に経緯やチーム見解が示されてない
 〈3〉選手が悪質な反則をした時点で、指導者が交代指示や注意・指導を行わなかった
 〈4〉回答書にある「選手を負傷させる意図は全くなく、士気を上げるために行った」という範ちゅうを逸脱した反則行為である

 ◆日大の回答書要旨 意図的な乱暴行為を選手へ教えることは全くない。ルールに基づく「厳しさ」を求める指導方針だが、指導と選手の受け取り方に、かい離が起きたことが今回の問題の本質と認識する。反則行為で負傷した選手および保護者の方に心よりおわび申し上げる。内田監督のDLへの(関学大QBを狙う)指示も、負傷させる意図は全くなく、士気を上げるために行った。プレーに至った経緯、それまでの指導内容等については確認作業や再発防止の策定を行っているため、24日をメドに回答したい。

スポーツ報知

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