【二宮寿朗の週刊文蹴】日本代表の「一体感」には控えから支えるベテランが必要

5月18日(金)10時1分 スポーツ報知

18日に日本代表候補メンバーを発表する日本代表の西野監督

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 ロシアW杯に挑む日本代表候補メンバーが18日に発表される。日本協会は、既に35人の予備登録を非公開で済ませており、そのうちの「30人弱」を今回招集することになるという。

 大会2か月前の監督交代により、メンバー選考は読めなくなった。ハリル・ジャパンのコアメンバーが中心になるとは思うが、選ばれる「30人弱」は、ほぼ横一線の競争と捉えていい。

 しかし、競争と同時にチームの「一体感」を国内合宿から生み出していかなければならない。「1+1…」と23人を足して「23」では物足りない。25人分、30人分の組織力で挑んで、初めて世界と勝負できる。

 過去から学べることはある。決勝トーナメントに進出した2002年日韓大会、10年南アフリカ大会では、控えの立場からチームを支えるベテランがいた。

 日韓では中山雅史、秋田豊の2人。全体に目を配ることができ、明るく前向きに振る舞う彼らがチームを引っ張った。南アでは川口能活がチームキャプテンとして束ねた。本大会で控えに回った中村俊輔がこう語ったことがある。「能活さんは、試合に出なくても一生懸命に練習をやる。それをみんな見ているわけだから当然、手を抜けない。『よっしゃ、いこうぜ』みたいな盛り上げ役も必要かもしれないけど、能活さんのような姿勢を見せられる選手がいるといないのでは違ってくると思う」

 第3GKの位置付けだった川口に出場機会は訪れなかった。しかし、日本代表のプライドを胸に、いつ試合に出てもいいようにと準備を怠ることはなかった。その姿勢がチームの結束を呼び込んだ。23人分より、はるか上の力を—。

 W杯の経験値を持ち、控えの立場でもチームを支えられるベテランが「30人弱」枠に入っていることを信じたい。一体感なくして勝利はないのだから。(スポーツライター)

スポーツ報知

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