19位に後退の松山英樹は「珍しくタテ距離が合っていなかった」 混戦のV争いはどこまで伸びる?【丸山茂樹の目】

2024年5月19日(日)17時0分 ALBA Net

タテ距離に苦戦した松山英樹(撮影:GettyImages)

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<全米プロゴルフ選手権 3日目◇18日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

今年の海外メジャー第2戦は順延となっていた第2ラウンドの残りと第3ラウンドの競技が行われた。松山英樹は順位を落として最終日へ。また、優勝争いは大混戦の様相を呈してきた。3日目の戦いを、大会を中継するBS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)で解説を務めた丸山茂樹に聞いた。


■最後のバーディで踏ん張った松山英樹

前日の「65」から一転、3バーディ・2ボギーの「70」に終わった松山は、第2ラウンド終了時の12位から19位に順位を落として3日目を終えた。決勝に残った78人の平均スコアが「69.551」だったこの日。松山のプレーはどうだったのか。

「チャンスが少なかったというのはありますね。そこに尽きるのかなと思います。大事なところで曲げていたりもしたので、ものにできなかったかな」

この日の3バーディはいずれもパー5で、強みでもあるアイアンショットでピンに絡めるショットが見られなかったことが、苦しんだ結果につながったとも言えそうだ。

「きょうは珍しくタテの距離が合っていなかったという感じがしました。そういう日が、たまたまきょうだったということでしかないでしょう」。フェアウェイからのショットで手前のバンカーに入れるシーンもあり、チャンスメークに苦戦した感は否めない。そんな中でも「逆に、よくアンダーパーで回ったなと思います」と、それでもアンダーパーにおさめたプレーは最終日につながる。

上がりの18番パー5では2打目をグリーン手前まで運び、アプローチを2メートル弱に寄せ、沈めてバーディフィニッシュとなった。「最後のパットを入れたのは大きかったです。あのバーディで踏ん張ったと思います」と丸山。首位とは7打差で、逆転には黄信号がともっているが、最終日のチャージを期待したい。

■大混戦のV争い

首位に並んだのは初日に飛び出し、そこから首位をキープしているザンダー・シャウフェレと、コリン・モリカワ(ともに米国)の二人。トータル15アンダーで頭一つ抜け出た。とはいえ、後続もすぐそこに迫っている。1打差にサヒス・ティーガラ(米国)、さらに1打差にメジャー記録タイの「62」をマークしたシェーン・ローリー(アイルランド)に加えビクトル・ホブラン(ノルウェー)、ブライソン・デシャンボー(米国)といずれもビッグ・ネームばかりだ。

伸ばし合いとなっている今大会。最終日も誰かが飛び出す可能性もあるが、これだけ上位が詰まっていれば、下からの追い上げは厳しいと丸山はにらんでいる。「可能性があるとすれば、5打差までかなという感じはします。トップが15アンダーなので、10、11(アンダー)くらいまで、それでも10は厳しいですかね」と見る。

「よほど天候が悪くなったりとかでなければ、最終日もきょうのような雰囲気でトップが伸びるのではないでしょうか。しかしあしたの天候は悪くなさそうですし、(優勝スコアは)18、19あたりではないでしょうか。そこに誰が追いつけるか」

初日のシャウフェレ、3日目のローリーのように9アンダーというスコアが出たとしても、丸山が予想するスコアに届くのは、やはり最低でも現状2桁アンダーの選手。今季2戦目のメジャー大会は、どんな結果が待っているのか。


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