スーパーGT:第3戦鈴鹿公式練習はレコード更新ラッシュ。GT500はEpson NSXが最速

2018年5月19日(土)11時10分 AUTOSPORT web

 2018年のスーパーGTは5月19日、鈴鹿サーキットで第3戦の公式練習が行われ、スーパーGT500クラスはEpson Modulo NSX-GTがトップタイムをマークした。GT300クラスはK-tunes RC F GT3が最速となっている。


 ゴールデンウイークに行われた第2戦富士から2週間のインターバルで行われるシーズン第3戦。舞台となるのは世界屈指のテクニカルサーキットである鈴鹿だ。決勝レース距離についてはこれまで真夏の天王山として行われてきた1000kmレースではなく、他大会と同様、300kmで争われる。


 現地では搬入日夜に雨が降ったが予選日早朝にはやみ、空には青空が顔を覗かせるコンディション。路面についてもところどころウエットパッチが残っているが、おおむねドライコンディションとなり、定刻の9時に公式練習がスタートした。


 セッション開始と同時に各車ともコースインしていくが、路面温度が26度とこの時期にしては低いことも影響したか、セッション開始5分後にKEIHIN NSX-GTが2コーナーでコースオフ。リヤがグラベルに捕まり身動きが取れなくなり、セッション1度目の赤旗が掲示された。


 ただKEIHIN NSXにダメージなどはなく、FROの助けを借りてグラベルから脱出すると自走でピットへ。セッションは9時10分に再開された。


 セッション再開後は、目立ったクラッシュなどはなく各車とも周回を重ねていく。セッション開始から30分を過ぎた時点でCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが1分47秒073を記録し、昨年の鈴鹿1000kmでジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが記録したコースレコードを0.001秒差で早くもブレイク。その後、1分46秒569までタイムを縮めている。


 GT300クラスもSYNTIUM LMcorsa RC F GT3が1分57秒416を記録してコースレコードを更新。2番手にK-tunes RC FとレクサスRC F GT3勢がワン・ツー体制を築いている。3番手はSUBARU BRZ R&D SPORTだ。


 9時37分頃、ダンロップコーナーでarto RC F GT3がスピン。コース上でマシンが止まったため、セッション2回目の赤旗が出された。この頃からサーキットには強風が吹き始め、鈴鹿名物の観覧車”サーキットホイール”も運転を停止するほどのコンディションに。


 セッションは9時43分に再開されると、その強風の影響かフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rなどがコースオフする場面があったものの、即座にコースへ復帰。赤旗には至らなかった。


 セッション残り40分となった10時5分、スプーンカーブでHitotsuyama Audi R8 LMSがオーバーランしてグラベル上でストップしたため、この日3度目の赤旗。救出されたHitotsuyama Audiは自走でピットへ戻っていった。

カルソニックIMPUL GT-R
KeePer TOM’S LC500
SUBARU BRZ R&D SPORT
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3


 赤旗掲示から8分後、10時13分にセッションが再開されると、10時25分から10分間ずつの専有走行時間を迎え、まずはGT300の29台が走行を重ねていく。


 専有走行終了間際、グッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也が自己ベストを更新して3番手に浮上。その直後、GAINER TANAX GT-Rがそのタイムを塗り替えて3番手を奪ったが、そのほかに上位を争う車両で自己ベストを塗り替えたマシンはなし。


 混走時間帯で1分57秒240までタイムを縮めてトップに浮上していたK-tunes RC Fがセッション最速となり、2番手にSYNTIUM RC F、3番手にGAINER TANAX GT-R、4番手に初音ミク AMGとFIA-GT3勢がトップ4を独占する形となった。


 10時35分からのGT500専有走行ではセッション残り3分を切ったところで各車とも予選シミュレーションに突入。KEIHIN NSX-GTやRAYBRIG NSX-GTなどがセクター1〜2で自己ベストを塗り替えていく。


 しかし、KEIHIN NSXはアタック中、ヘアピンコーナーでスピンしてしまいタイムを上げられず。その後方からアタックしていたRAYBRIG NSXのジェンソン・バトンやフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの高星明誠がレコードタイムを更新してトップに浮上。激しいアタック合戦が繰り広げられた。


 このままフォーラムエンジニアリングGT-Rがトップでセッションを終えるかと思われたが、チェッカー間際にEpson Modulo NSX-GTのベルトラン・バゲットがただひとり1分45秒台に突入する圧巻の走りを披露。最後の開催となった2017年鈴鹿1000kmを制したEpson Nakajima Racingがトップで公式練習を終えた。


 また、GT500は 最終的にGT500はトップから11番手のWAKO’S 4CR LC500までがコースレコードをブレイクするハイスピードバトルとなっている。


 決勝スターティンググリッドを決める公式予選は、このあと14時35分にスタートする。

RAYBRIG NSX-GT
フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
ARTA NSX-GT
K-tunes RC F GT3
GAINER TANAX GT-R
グッドスマイル 初音ミク AMG


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