「100％の状態でUSオープンに」　畑岡奈紗はクラブ調整も見据えるオープンウィークへ

畑岡奈紗はオープンウィークを利用しメジャー制覇への“最適解”を見つけ出す（撮影：ALBA）

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＜ミズホ・アメリカズオープン　最終日◇19日◇リバティ・ナショナルGC（ニュージャージー州）◇6675ヤード・パー72＞

ここ最近の課題としていた“最終日”に畑岡奈紗は伸ばして終えることができた。先週は「69」で12位タイ、今週は5バーディ・3ボギーの「70」でトータル8アンダー・14位タイ。ともにわずか1打及ばずにトップ10入りできなかったことを残念がったが、「伸び悩むなかでも落とさずに、少しでも伸ばせて終われたのはよかった」と及第点を与えた。

「伸ばしていくだけ」と首位との7打差を追いかけてバーディ発進したが、グリーンオンを逃した4番パー3はボギーに。それでもリーダーボードの上を見ながら、攻めのゴルフを続けた。17番でバーディを奪うと、最終18番はピン手前4メートルにオン。「これを入れれば、トップ10に入れるかなと思ったけれど惜しかった」と続くバーディパットは一筋で外れたが、最後まで集中力を切らさずに安定したプレーを展開した。

今週は新たな5番ウッドを実践初投入したり、ロフト角を2.5度から3度にして鉛でバランスを調整したパターなど、試した1週間でもあった。「スイングも変えたりしていて感触は良かった」。ただ、スイングスピードを出して振り切れていることで、ヘッドが遅れ、アゲンストの風でスピンが多くなりがちなことが気になるポイント。ここについては「それに合わせたシャフト選びをしていきたい」と調整していくつもりだ。

30日開幕のメジャー今季2戦目「全米女子オープン」前の最後の試合。“前哨戦”で新たなことを試したり、課題を確認し、そして成長を実感することもできた。全米女子オープンに向けてカギになるのはショートゲーム。「アプローチでいままで悩んでいたけど、クラブ選びやどういう球筋で打つかをすぐに決められた。いいところはたくさんあったのでそこを伸ばしていきたい」。ペブルビーチGLで行われた昨年大会は単独首位から出て4位タイに終わった。「100％の状態でUSオープンに行きたい」。リベンジに向けて1週間で心技体を整える。（文・笠井あかり）