「完璧」なチップインバーディでトップ10入り 西村優菜はショット復調に「ホッとした」

2024年5月20日(月)10時45分 ALBA Net

西村優菜が7位フィニッシュ。ショットの不安も徐々に薄れている(撮影:ALBA)

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<ミズホ・アメリカズオープン 最終日◇19日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

トップ10入りまで1打ビハインドで迎えた18番。西村優菜が「クレイジーな感じでした(笑)」という一撃で魅せた。ティショットをフェアウェイに置いたものの、2打目は「ひどい」ダフるようなショットで左のラフへ。3打目はバンカー越えで、ピンはグリーン手前、カップは上段に切られている。


そこで58度のウェッジを握ると、キャディと「手前にスロープがあったので、上げるよりmedium height(中くらいの高さ)で行こう」と狙いを話し合った。そしてそのイメージ通りに球を打つと「落ちたところも完璧」。カラーとの境目あたりに落ちた球はスライスラインを描き、最後にコロリとカップに沈んだ。

「まさか入ってくれるとは」というチップインで、17番からの上がり2連続バーディを奪取。4バーディ・1ボギーの「69」と伸ばしトータル9アンダー・7位に食い込んだ。これが3月の「HSBC女子世界選手権」に続く、今季2度目のトップ10入り。「もうちょっといいゴルフができたんじゃないかという手ごたえもあって、パターが決め切れなかった。ストレスもありながらの一日だったけれど内容的には一番良かった」と笑顔を見せる。

2週間前にスポット参戦した日本ツアー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」はショット不調で予選落ち。その解決策が見つからないまま、米国に来た。先週の大会では腕の力感を意識しながらプレーしたが50位タイ。そして今週、マンハッタンの摩天楼と自由の女神を望む地で好感触を得た。

「この4日間はいろんなことを考えながらやった。いい発見もあったしコースでできる回数も多くなった。きょうが一番良くてホッとしたし徐々に良くなってきている」。トップで打ち急がずにタメることを意識すると、これがハマった。試行錯誤を繰り返した東海岸での2週間については「ショットを打つ前に怖いと思うことはいままでなかった。どうしようかな…と思ったし、発見があってもつまづいての繰り返し。どちらかといえば長く感じましたね」という。また一歩、成長した。

米ツアー2年目のここまでは、昨年とは抱く感情も異なる。この時期がちょうど出場優先順位を見直すリシャッフルで、西村はボーダーラインとのギリギリの戦いが続いていた。「去年のほうがドタバタしていた感じ。いまはいろんなことを幅広く考えながらできている。ワンステップ上がれていたらいいな〜」。ルーキーイヤーのときと出場できた試合数は異なるため単純に比較はできないが、現在のポイントランキングは35位。そんなところも自信につながる。

2週間後には「全米女子オープン」(30日開幕)が控える。3年連続4回目の出場となるが、これまで予選通過はなし。「4日間を戦いたい。調整していまの感じを保ちたい。この勢いのままUSオープンに入れるように」。グーグルマップで調べたランカスターCCの印象は「田舎(笑)」。大好きなチョン・インジ(韓国)がメジャー初制覇を飾った地に「ワクワク」しながら、充実のオープンウィークを過ごしたい。(文・笠井あかり)


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