際立つ今永昇太の快投 打席でねじ伏せられた敵打者が語った凄み「背が低いからリリースの位置が異常なんだ」

2024年5月20日(月)6時0分 ココカラネクスト

パイレーツ打線を圧倒した今永。(C)Getty Images

 日本人“ルーキー”のスカッとするような快投が大きな反響を呼んでいる。カブスの今永昇太のそれだ。

 現地時間5月18日、本拠地でのパイレーツ戦に先発した今永は、勝ち星こそつかなかったが、7回(88球)を投げ、被安打4、無失点、7奪三振と好投。直球と変化球を小気味よく投げ込んで相手打線をねじ伏せた。

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 まさに歴史的な投球にシカゴのファンも熱狂した。4回2死にパイレーツの4番エドワード・オリバレスに内野安打を打たれるまでヒットを許さなかった今永。本人が「ハードヒットを打たれないよう気をつけている」と振り返ったように、高低を巧みに投げ分け、スコアボードにゼロを刻んだ。

 自身のラストイニングとなった7回には2死から連打を浴び、得点圏に走者を背負った今永。それでも、対峙したマイケル・テーラーを外角低めに鋭く落ちた83.5マイル(約134.3キロ)のスプリットで3球三振。危なげなく難所を乗り切った。

 今回の登板を終えた時点で防御率は「0.84」にまで向上。これは防御率が公式記録となった1913年以降、メジャーデビューから9先発を終えた投手では、1981年に大投手フェルナンド・バレンズエラが記録した「0.91」をも上回る歴代No.1のスタッツだ。ゆえに今永は球界屈指のタレントだと言っていい。

 名門カブスを牽引する左腕には、実際に打席でボールを目の当たりにした敵打者も舌を巻く。パイレーツの正捕手ジョーイ・バートは、地元紙『Pittsburgh Post Gazette』のインタビューで「イマナガはリリースの高さが異常なんだ」と指摘。左腕から放たれる独特なリリースポイントに言及している。

「彼は背が低いからか、リリースの位置が異常なんだ。イマナガは投手が持っているべきファンキーな要素を持っている。だから残念なことに、僕らは彼に一歩も及ばなかった。だけど、それがゲームってものでもあるんだ」

 数多の投手たちのボールをマスク越しにも見つめてきたバート。そんな名手を「異常だ」と唸らせるあたりにも、サイ・ヤング賞候補にも挙げられる今永の好調ぶりが伺える。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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