米メディアの最新PFPで井上尚弥は2位転落 元リング誌編集長はまさかの意見「イノウエには同情せざるを得ない」

2024年5月20日(月)17時0分 ココカラネクスト

ネリを打ち破ってPFPを巡る議論で1位に推す声が相次いだ井上。そうしたなかで、とある米メディアのランクが話題となった。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 去る5月6日に東京ドームで行われた世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)を、6回TKOで撃破した世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)。初回にキャリア初ダウンを喫しながらも、そこから3度のダウンを奪い返す圧倒的なパフォーマンスは世界を熱狂させた。

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 試合の余韻が残る今月9日には、米老舗専門誌『The RING』が階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に選出。WBAスーパー・WBC・WBOスーパー世界ウェルター級統一王者のテレンス・クロフォード(米国)と入れ替わる形での首位返り咲きが、大きな話題となった。

 ただ、ド迫力の激闘が井上の“1位評”を揺るがせた。現地時間5月19日に独自のPFPを公表した米スポーツメディア『Sporting News』は、前日にサウジアラビアの首都リヤドで行われた世界ヘビー級4団体統一戦でタイソン・フューリー(英国)を判定で破り、史上初のヘビー級4団体統一を達成したオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)を1位に選出。3位から堂々の格上げとした。

 フューリーからダウンを奪った試合内容、そして井上とクロフォードに並ぶ2階級での4団体統一もやってのけたウシクが1位となるのは、もはや必然かもしれない。同メディアは「ウシクがPFP最強だと言うのは、この時期のリヤドがとても暑いと言うのと同じようなことだ」と説明。さらに「2012年ロンドン五輪王者の俊敏で知的なサウスポーは、プロキャリアでも同じく成功した。彼はPFPのスーパースターとしてあるべき姿を体現している」と褒めちぎった。

 もっとも、井上に対する評価が極端に落ち込んだわけではない。『Sporting News』のジャーナリストで、かつて『The RING』の編集長も務めていたトム・グレイ氏は、先述のPFP公表後にXを更新。そこで自らの見解を示している。

「イノウエには同情せざるを得ない。彼はフルトンを倒してPFP1位になったが、その5日後にバド(クロフォード)にその座を奪われた。そして、ネリ戦の12日後となった今、ウシクがイノウエをトップの座から引きずり下ろした。ここまでのことは予測できないものだった。しかし、モンスターはいつかその座を取り戻すでしょう。覚えておくべきだ」

 いまや平然とウシクやクロフォードといった名手を比較される井上は、世界的に見ても3本の指に入るボクサーとなったと言っていい。その事実には改めて驚かされるばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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