慶大の1年生・入江祥太が神宮デビュー 栃木の県立進学校・石橋では甲子園2度出場「落ち着いて投げられた」
2025年5月20日(火)14時39分 スポーツ報知
法大3回戦に救援でリーグ戦初登板となった慶大・入江祥太投手(カメラ・加藤弘士)
◆東京六大学野球春季リーグ戦 第6週第3日▽法大6−5慶大(20日・神宮)
栃木の県立進学校・石橋の投手兼遊撃手として2023年のセンバツ21世紀枠、2024年夏の甲子園に出場したルーキー右腕・入江祥太が6回から4番手で救援し、リーグ戦初マウンドを踏んだ。2イニングを投げ、先頭に被弾するなど1点を失ったが、2回1安打1失点2奪三振で、まずは第一歩を記した。
3−4で迎えた6回。初めて神宮のマウンドに立った。先頭のルーキー・只石貫太(1年=広陵)に甘く入ったストレートを左翼席に運ばれたが、気持ちは崩れない。しっかりと腕を振り、そこからは6人を完全に抑えた。収穫と課題の29球だった。
「初めての舞台としては、落ち着いて投げられた。神宮のマウンドはとても投げやすかった」。被弾には「風に乗って、行ってしまいました」と持ち前の負けん気の強さがうかがえた。
堀井哲也監督(63)も「落ち着いた投球で良かったと思う」と及第点を与えた。「しっかりとコースを突いて、制球重視で投げていけば、抑えられると分かりました」と入江。戦いは続く。次こそは勝利を呼び込む投球で、神宮の杜を沸かせる。(加藤 弘士)
◆入江 祥太(いりえ・しょうた)2006年4月19日、宇都宮市生まれ。19歳。今泉小1年時に野球を始め、作新学院中の3年春には県央宇都宮ボーイズで三塁手兼投手で全国制覇。石橋では1年春からベンチ入りし、23年春のセンバツ初戦・能代松陽(秋田)戦では先発を務めた。24年夏の甲子園初戦・聖和学園(宮城)戦では先発し、毎回の11奪三振で4安打完封。毎回奪三振完封は夏の栃木勢初の快挙。打っては3安打。夏の選手権史上4人目の毎回奪三振完封&3安打。180センチ、83キロ。右投右打。