WBO-AP王者・村田昴 小国以載に6回TKO勝ちでV2 全10戦KO勝利のパーフェクトレコード継続
2025年5月20日(火)22時59分 スポーツニッポン
◇ボクシング WBOアジア・パシフィック(AP)スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 村田昴(帝拳)《TKO6回1分42秒》小国以載(2025年5月20日 東京・後楽園ホール)
WBO—AP王者・村田昴(28=帝拳)が挑戦者で同級8位の小国以載(37=角海老宝石)を6回1分42秒TKOで下し、2度目の防衛に成功。10連続KO勝利で、デビューからのパーフェクトレコードを継続させた。戦績は村田が10戦10勝(10KO)、小国が29戦22勝(9KO)4敗3分け。
村田は憧れの元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏が現役時代使用していた入場曲でリングイン。慎重に試合に入ったが、立ち上がりは打ち終わりを狙われ劣勢となった。「小国選手の気持ちとタイミング(の良さ)、経験値を感じた。リズムも取りにくく、うまかった。ただ焦りはなかった」と、3回からは持ち前のスピードを生かして立て直した。徐々に相手のペースが落ちた4回以降は圧倒。6回にパンチをまとめ、強烈な右フックを浴びせて試合を終わらせた。
「なかなか攻略しづらかったが、スピードとスタミナを生かして戦えた」と自身に及第点を与えた村田。試合後は小国から「世界を目指して頑張って」とエールを送られたことを明かし「自分もそこを目指してやっていく。しっかり頑張っていきたい」と次のステップも見据えた。
次なる目標に、元WBC世界スーパーライト級王者で帝拳ジムの浜田剛史代表が持つ、日本タイ記録の15連続KOを掲げた。「偉大すぎる先輩なので、それを簡単に超えるとは言いにくい」と苦笑しながら「ここからの5連勝は大きいと思うが、一つ一つクリアしていきたい」と足元を見つめた。
一方、悔しい逆転負けとなった小国はあいさつに訪れた村田に「スタミナどないなっとんねん!強かったわ!」と脱帽。17年9月にIBF世界同級タイトルマッチで岩佐亮佑の挑戦を受けて以来、約7年8カ月ぶりのタイトル戦となったが悔しい敗戦。「勝って(ファンに)喜んでもらいたかったが…」と肩を落とした。