【大学野球】大商大7季連続Vへ王手 右肘負傷の真鍋がド根性V撃
2025年5月20日(火)7時30分 スポーツニッポン
◇関西六大学野球春季リーグ第7節1回戦 大商大4—0大経大(2025年5月19日 GOSANDO南港)
大商大が連盟記録を更新する7季連続優勝へ王手をかけた。19日の大経大戦に4—0で快勝。今秋ドラフト候補に挙がる最速147キロ右腕・鈴木豪太(4年=東海大静岡翔洋)が被安打4の9奪三振で完封し、4番に入った真鍋慧(けいた、2年=広陵)が決勝打を含む2安打2打点と気を吐いた。きょう20日の大経大戦に勝利すれば、優勝が決まる。
手負いの4番が大一番で奮起した。初回1死一、三塁から先制の左前適時打を放つと、5回2死二塁から中堅へ適時二塁打。2安打2打点の活躍で、エース鈴木を援護した。
この日の試合前まで、打率・192と低迷していた真鍋。実は右肘負傷を抱えながらプレーしていた。4月中旬、4歳の時に骨折した右肘の古傷が再発。病院で診察を受けた結果、右肘の骨にひびが入っていたという。支えてくれる監督や先輩、仲間のために、痛み止めの薬を飲みながらバットを振り続けてきた。優勝がかかる最終節。ここぞの場面で、ベンチの起用に応えた形だ。
右肘は今も痛みを抱える状態だ。それでも真鍋は言葉に力を込めた。「試合を休む選択肢はなかったです。一番はチームの勝利なので。自分の体の痛みより、チームが負ける方が嫌です」。きょう20日の大経大戦に勝利すれば、連盟記録を更新する7季連続優勝が決まる。さらなる高みへ——。痛みに耐えるド根性の2年生がチームを頂点へ導く。
◇真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市出身の19歳。みどり坂小1年時に、瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始める。瀬野川東中では広島安芸リトルシニアに所属。広陵(広島)では1年夏からベンチ入りし、高校通算62本塁打。50メートル走6秒3、遠投105メートル。1メートル90、100キロ。右投げ左打ち。