田淵幸一氏 巨人戦4戦連発した阪神・森下に「私の記録に並び、追い抜いてほしい」

2025年5月20日(火)19時54分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神—巨人(2025年5月20日 甲子園)

 【田淵幸一 視点】宿命のライバル・巨人を相手に4試合連発。森下本人は「たまたまです」と言うだろう。ただ、巨人戦での一発は他のカードとは価値が違う。注目度も段違いだ。ぜひ、21日にも打って私の記録に並び、そして追い抜いてほしい。

 森下の最大の魅力は思い切りの良さだ。初球でも、追い込まれてからでもスイングが変わらない。三振を恐れて中途半端にならず、常に豪快に振る。これができそうで非常に難しい。この日は1ボールからの2球目、バッティングカウントでの直球を振り抜いた。タイプは中距離打者だが、この思い切りの良さが本塁打につながっている。

 73年、私は巨人戦で1回戦から5試合連続アーチ。今でもよく覚えている。3回戦で2人の投手から3本放ち、4回戦では死球を挟んで3本塁打。5回戦での1本まで「7打数連続本塁打」を記録した。私の脳裏にあった思いは「ONの前で、俺がホームランで魅せてやる」。やはり、魅せる野球をしなければいけない。本塁打こそ野球の最大の魅力。だから私の座右の銘は「魅せて克つ」だ。

 当時、巨人戦はテレビで全国中継があり、お客さんも入る。打てば目立つし、もちろん給料も上がる。阪神の選手は誰もが熱い思いを胸に戦った。そんな「熱」は今も変わっていないはずだ。 (スポニチ本紙評論家) 

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