木村偉織がスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会を制圧。3戦連続ポール・トゥ・ウインで完勝
2023年5月21日(日)14時14分 AUTOSPORT web
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリスは5月21日(日)、12時25分から14周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)を退け3連勝。第1大会オートポリスでフルポイントを獲得し、パーフェクトな開幕大会を終えた。
第2戦の決勝レースから3時間弱のインターバルで迎えたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会オートポリスの第3戦決勝は、気温も上がるなかで12時25分にフォーメーションラップが始まった。
スタートでは、ポールポジションの木村がホールショット。1コーナーにトップで入っていくが、2番手スタートの平良をかわし、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が2番手に浮上する。その後方には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が4番手につけたが、1周目の第2ヘアピンではエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)とのバトルに巻き込まれてしまう。この混戦のなか小出はわずかに姿勢を乱し、ビダーレスが4番手、小出、トゥルーリと続いた。
これまでオーバーテイクがあまり見られていなかった第1大会だが、3周目には平良が古谷をオーバーテイクし2番手に浮上すると、首位の木村とのギャップを縮めていく。一方、3番手の古谷にはビダーレスが接近していった。
さらに、5番手となった小出の後方にイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、トゥルーリ、さらに堤優威(Rn-sports F320)、フォーメーションラップでスタートできなかった野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)がつけ、5台のバトルが発生。序盤は各所で目が離せない展開となった。
ただ、中盤以降は少しずつギャップが広がり、首位の木村は危なげなくリードを守ったままフィニッシュ。さらに6周目に記録した1分42秒179がファステストラップとなり、この第1大会オートポリスで3戦連続フルマークのパーフェクトを達成した。
2位は平良、3位はビダーレスを退けた古谷という結果に。小出が5位、トゥルーリが6位でフィニッシュし、スーパーフォーミュラ・ライツでの初ポイントを獲得した。マスタークラスは3周目にトップに浮上したDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が連勝を飾っている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第3戦オートポリス 決勝結果
Pos | Class | No | Driver | Car | Engine | Laps | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 50 | 木村偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING | スピースA41 | 14 | 1 | |
2 | 1 | 平良響 | モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC | トムスTAZ31 | 14 | 2 | |
3 | 36 | 古谷悠河 | Deloitte. HTP TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 14 | 3 | |
4 | 51 | D.ビダーレス | B-MAX RACING 320 | スピースA41 | 14 | 4 | |
5 | 2 | 小出峻 | HFDP WITH TODA RACING | スピースA41 | 14 | 5 | |
6 | 37 | E.トゥルーリ | モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 14 | 7 | |
7 | 52 | I.オオムラ・フラガ | FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX | スピースA41 | 14 | 11 | |
8 | 10 | 堤優威 | Rn-sports F320 | スピースA41 | 14 | 8 | |
9 | M | 30 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 | スリーボンド東名TB14F3 | 14 | 10 |
10 | 35 | 野中誠太 | PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC | トムスTAZ31 | 14 | 6 | |
11 | M | 4 | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | スピースA41 | 14 | 9 |
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’42.179(6/14)
ペナルティ:
No.35は、2023全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条4.(3分前以降の作業および15秒前以降でチームクルーがグリッドから退去せず)により、罰金50,000円及び競技結果(24’20.158)に対して30秒加算とした。
2023全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条9.(フォーメーションラップ出遅れ車両に対する黄旗指示を行わなかった)により審査委員会は競技長に対して訓戒とした。