BTCC第3戦:BMWアンドリュー・ジョーダンが連勝。R3は日本車勢がトップ6独占

5月22日(水)6時15分 AUTOSPORT web

 5月18〜19日にイギリス最速のトラック、スラクストンを舞台に開催されたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権2019年シーズン第3戦は、ウエスト・サリー・レーシング(WSR)の1台としてBMWピアテック・レーシングの330i Mスポーツをドライブするアンドリュー・ジョーダンが連勝を飾り、マルチクラッシュの犠牲となった前戦のリベンジを達成。最終レース3ではBTCレーシングのジョシュ・クック(FK8ホンダ・シビック・タイプR)以下、日本車勢がトップ6を独占するリザルトとなった。


 第2戦のドニントンパークで連勝を飾ったWSRのチームメイトである王者コリン・ターキントン(BMW330i Mスポーツ)に対し、29歳のジョーダンはオールドヘアピンで発生した多重クラッシュに巻き込まれる形で、今季投入の新型BMW330i Mスポーツは無残にも大破。


 2013年王者をして「2019年シーズンが僕のBTCCキャリアの最終年にならないことを願う」との発言まで飛び出すほど、精神面でも深刻なダメージを負っていた。


 しかし、シリーズ随一の高速サーキットに舞台を移した第3戦では、一転して好調さを取り戻し、予選ではAmDチームにとってBTCC初のポールポジションをゲットしたサム・トルドフ(FK2ホンダ・シビック・タイプR)、そしてチーム・ダイナミクスのダン・カミッシュ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)のホンダ勢に続く3番グリッドを獲得。FRのトラクションを活かしてスタートでの逆転を期してレース1に挑んだ。


 その目論見どおり、オープニングラップのコンプレックス・コーナーでカミッシュのFK8シビックを攻略したイエローのBMWは、FK2シビックのテールに迫ると、今季からコブラスポートAmDオートエイド/RCIBインシュアランスに加入したトルドフとの息詰まるタイムバトルを展開。


 しかし16周レースも終盤となった13周目にトルドフのシビックを異変が襲い、バッテリートラブルの影響でパワーステアリングを失ったシビックはチャーチ・コーナーでラインを乱すと、ワンチャンスの隙を見逃さなかったジョーダンが続くウッドハム・ヒルで前へ。そのまま逃げ切りを果たし、失意からのカムバックを果たす今季2勝目を飾った。


「誰もが知るように、ドニントンパーク後のマシンはひどい惨状だった。でもBMWとWSRを信じていたし、これが僕たちの結束だ。スラクストンの高速トラック、WSRのクルー、そしてBMW3シリーズを愛しているよ!」と喜びを爆発させたジョーダン。


 一方、パワーステアリング不調を騙し騙しの走行でなんとか最新FK8を抑えきったトルドフが新旧シビック対決を制し2位、カミッシュが3位の表彰台に。その後方4位にはディフェンディングチャンピオンのBMWターキントン、5位にAmDのロリー・ブッチャー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)が続いている。

2019年に向けフォード陣営のモーターベースからAmDに移籍したサム・トルドフがチームに初ポールを献上
チーム・ダイナミクスのダン・カミッシュは連続3位表彰台と、粘り強さを披露する
R1、R2で連勝を飾ったアンドリュー・ジョーダンは、ランキングでも9位まで浮上した
R2でポール・トゥ・ウインを飾ったアンドリュー・ジョーダンとともに1-2に貢献したコリン・ターキントンは選手権首位をキープ


 さらにレース2でもBMW勢の速さは衰えることを知らず、サクセスバラストを搭載したジョーダンの330iはポールから逃げを打つと、僚友のターキントンを従えて3シリーズ初のワン・ツー・フィニッシュを達成。


「バラストが搭載されて明らかにマシンバランスは崩れていたが、後ろにコリンがいてくれたことが奏功した。3シリーズ初のワン・ツーもうれしいし、僕が最後にダブル(連勝)を飾ったのがいつかも思い出せないぐらいだ。2019年のWSRも良いチーム、良いドライバー、そして良いマシンのパッケージが整いつつある」


 最後の表彰台にはレース1と同様にカミッシュが並び、4位に今季最上位のジェイソン・プラト(ボクスホール・アストラBTCC)、5位にチーム・ダイナミクスのマット・ニール(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が続くトップ5となった。


 そしてスラクストン戦のフィナーレとなったレース3では、ホンダ、スバル、トヨタの日本車勢が躍進。ポールポジションから出たチームBMRの2017年王者、アシュリー・サットン(スバル・レヴォーグGT)に並び、フロントロウからスタートのジョシュ・クック(FK8ホンダ・シビック・タイプR)は、オープニングラップのシケインでスバルのインを差し、早々にレースリーダーに浮上する。


 その直後にはクラッシュによるセーフティカー出動で2度のリスタートを経るも、そのたびにクック、サットン、そして3番手ブッチャーの3台は後続を引き離してのバトルを展開。するとFK2シビックのブッチャーはスラクストン最速コーナーであるチャーチで仕掛け、スバルのインサイドから鮮やかなパッシングを披露して2番手へ。


 このオーバーテイクによりブッチャーはターキントンに並ぶ選手権首位に浮上し、トップスポットを守ったクックがBTCCキャリア2勝目をマーク。FK8シビック、FK2シビック、スバル・レヴォーグGTの表彰台に続き、4位にFK8のニール、5位にチーム・トヨタGB withスピードワークス・モータースポーツ(SWM)の新型カローラBTCC、トム・イングラム、そして6位にFK8のカミッシュと、日本車勢がトップ6を独占。マニュファクチャラーとチームのスタンディングスでもHalfords Yuasa Racingのチーム・ダイナミクス・ホンダがトップに立っている。


 続くBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第4戦は、6月15〜16日の週末にイングランド北部ダーリントン近郊に位置するクロフトで争われる。

不振にあえいだ2018年を経て、速さを取り戻した感のあるアシュリー・サットンとスバル・レヴォーグGT
R3スタート直後にはアダム・モーガンやロブ・コラードらの絡むクラッシュで2度のSC導入など荒れた展開に
今季デビューのトヨタ・カローラBTCCも、トム・イングラムの献身でランク6位につける
勝者ジョシュ・クックを祝福するロリー・ブッチャー。BTC、AmDともにホンダへのスイッチは大成功した


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