ウイリアムズ育成マルタンスが快走。今季もフリー走行最速を掴む/FIA F2第5戦

　5月22日、2025年FIA F2第5戦モンテカルロのフリー走行が行われ、ビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／ウイリアムズ育成）が最速タイムを記録した。宮田莉朋（ARTグランプリ／TGR-DC）は、12番手でフリー走行を終えている。

　伝統のモンテカルロ市街地コースで迎えた欧州ラウンド2戦目。モナコでは例年、木曜日にレースウイークがスタートする変則的なスケジュールが採られており、今季も22日（木）にフリー走行、翌23日（金）に予選が行われることとなった。

　45分間のフリー走行は日本時間22時00分（現地時間15時00分）に、気温23度、路面温度44度、快晴のドライコンディションのなか、スタートを迎えた。

　各車入念にウォームアップを行う序盤、まずはポイントリーダーのアレクサンダー・ダン（ロダン・モータースポーツ／マクラーレン育成）が1分25秒666を記録し、トップに浮上する。

　一部コース上が混雑状態となるが、各車は間合いをはかってアタックを行い、開始14分にジョシュア・デュルクセン（AIXレーシング）デュルクセン、ジャック・クロフォード（ダムス・ルーカスオイル／アストンマーティン育成）がダンのトップタイムを更新する。

　続いてビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／ウイリアムズ育成）が1分24秒014を記録し、暫定首位に浮上。宮田は1分27秒080を記録し、トップから3.066秒差の21番手につけ、セッションは中盤を迎えた。

　マルタンスが、1分23秒230まで自己ベストタイムを記録し、ダンが0.380秒差の2番手に浮上するなか、クロフォードがターン6で停止する。一時イエローフラッグが振られるが、クロフォードは自力で走行を再開し、セッションは何事もなく続行された。

　その後マルタンスは1分22秒623を記録し、自身のトップタイムを塗り替える後方では、マックス・エスターソン（トライデント）がコースオフを喫し、残り20分に再びイエローフラッグが提示された。

　セッションはすぐにリスタートを迎え、ピットに戻った各車が走行を再開するなか、レオナルド・フォルナローリ（インビクタ・レーシング）がラスカスで停止し、残り14分に3回目のイエローが振られた。

　セッションはすぐさま再開となるが、ターン1でウォールにヒットしたアムーリ・コルデール（ロダン・モータースポーツ）がクラッシュを喫し、残り11分にフリー走行は赤旗中断となった。

　残り8分にセッション再開となり、各車が最終アタックに突入するなか、ミニが最終アタックで1分22秒480のトップタイム記録。しかし、その後方でアタックを行うマルタンスが1分21秒715という唯一の1分21秒台を叩き出し、トップに返り咲いた。

　昨年の第5戦モンテカルロのフリー走行でもトップとなったマルタンスが今季もトップとなり、以降はラストアタックでタイム更新を果たしたルーク・ブラウニング（ハイテックTGR／ウイリアムズ育成）、フォルナローリが続いた。1分23秒285を記録した宮田は、12番手となっている。

　2025年FIA F2第5戦の公式予選は組み分けが行われ、Aグループ予選は23日の日本時間22時10分（現地時間15時10分）より、Bグループ予選は日本時間22時34分（現地時間15時34分）より、それぞれ16分間で行われる。

■2025年FIA F2第5戦モンテカルロ フリー走行結果