立浪中日 借金14の「危険水域」ささやかれる「埋まらない穴」とは

2023年5月22日(月)11時38分 ココカラネクスト

WBC右腕の高橋でも連敗ストップならず(C)Getty Images

 中日は21日の巨人戦(東京ドーム)に2−5と敗れ、7連敗で借金は今季ワーストの「14」。40試合消化時点で、早くも昨季の最多借金に並ぶ「危険水域」に入った。

 先発はWBCメンバーでもある高橋宏斗。若き剛腕に連敗ストッパーの期待がかかるも、2回にウォーカーに2ランを被弾、3回二死からもあわやホームランとなる当たりを坂本勇人に許すなど好調な巨人打線の勢いに飲まれ、4イニング6安打3失点で降板となった。

【動画】侍ジャパン右腕の高橋宏斗も…、2回にウォーカーに4号2ランを浴びた場面

 若きエース候補が早期降板したことも痛かったが、さらに痛いのは低迷続く打線だった。プロ初登板となる育成右腕の松井颯相手に5回までわずか2安打に屈した。間違いなく緊張を伴ったプロ初マウンドで攻略の糸口を見つけられず、封じこめられた。

 さらに7回には三塁コーチがサインを出し間違える「ミス」も重なり、いいところなく、7連敗を喫した。

 これで4カード連続負け越しと苦戦続くチームの要因として、球界OBの間からも多く指摘されているのは失策の多さにもある。

 この日の試合も2点を追う3回二死一、二塁の場面で大城卓三の打ちそこなった当たりを二塁後方に守っていたルーキーの村松開人がファンブル。送球をあせったのか、二死満塁のピンチを招いた。前日も同じ遊撃ポジションで2回に龍空がファンブルと、基本的な守備ミスが続くことで投手陣のリズムも乱れる、負の連鎖が続いている。

 ここまでのチーム失策数は「32」とリーグワースト。一方、3位に浮上した巨人は「15」と、最近は三塁を守るルーキー門脇誠のファインプレーがたびたび話題に上がるなど、守備力の差も勝敗を分けているといえそうだ。経験の浅い若手を積極起用していることでミスはつきものともいえるが、この「課題」をしっかり克服しない限り、上位浮上も望めない。

 40試合を経過し「借金14」はあまりに重い数字。この苦境をいかに乗り越えるか。立浪監督の采配にも引き続き注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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