マインツ佐野海舟を「使って」JFAスポンサー社長が日本代表招集熱望
2025年5月22日(木)5時38分 FOOTBALL TRIBE

マインツ所属MF佐野海舟は、鹿島アントラーズ退団後の不同意性交の容疑で逮捕されたこともあり、しばらく日本代表の招集から遠ざかっている。しかし、ブンデスリーガトップレベルのボランチとして名を馳せているだけに、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選を前に、槙野智章氏ら代表OBのみならず、日本サッカー協会(JFA)の大口スポンサーからも同選手の代表復帰を求める声が上がっている。
テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで5月20日に公開された『サカろう』では、日本代表OBの佐藤寿人氏やホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏らが出演。話題が北中米W杯アジア最終予選の日本代表メンバーに及ぶと、日本サッカー協会(JFA)のスポンサー契約を結んでいる元谷氏は、新戦力として試してほしい選手に佐野の名前を挙げた上で、「よくスポンサーが忖度して使わないんじゃないかとか言われているけど、私は使ってほしい。イチオシ。もう今ブンデスリーガで注目の選手ですよ。本当に6番らしいと思う」と語っている。
また、佐藤氏は佐野について「代表離れていますけど、本当にマインツでのパフォーマンスは群を抜いている。(中盤の底に)佐野が入ることによって、遠藤航のポジションを1列下げることも可能になる」と私見を披露。
同ポジションでMF田中碧(リーズ・ユナイテッド)が2025/26シーズンにプレミアリーグでプレーしている可能性を踏まえた上で、「佐野であっても、純粋に(日本代表の中盤のレギュラーに)入るのは簡単ではない」と、さらなる競争激化を予想している。
現在24歳の佐野は、鹿島からマインツへの完全移籍が正式決定した直後の2024年7月に不同意性交の容疑で逮捕も、わずか数週間で不起訴処分に。海外挑戦1年目からマインツの中盤に必要不可欠な戦力として活躍し、ブンデスリーガの総走行距離でトップに立ったことでも注目を浴びている。
能登半島地震の被災地へ寄付を行うなど、社会貢献活動も行っている佐野。実力は証明済であるだけに、過去の過ちに対して、サッカーファンのみならず日本国民がどう捉えているかが、日本代表復帰の可能性を左右するポイントとなりそうだ。