ホンダF1、フロントロウ確保も「ポールの可能性を赤旗に阻まれ、フラストレーションが溜まる結果」と田辺TD/第5戦予選
2021年5月23日(日)9時7分 AUTOSPORT web
2021年F1モナコGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは9番手だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは6番手、角田裕毅は16番手という結果だった。
ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)勢のうち3台がQ3に進出。各車が最初のアタックを終えた段階でフェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)に続く2番手だった。Q3終盤、最後のアタックラップで、フェルスタッペンはセクター1で全体ベストを記録、タイム更新が期待されたが、ルクレールがクラッシュし、赤旗が出たことで、フェルスタッペンはアタックを中止せざるを得ず、2番手となった。
ペレスは最後のランでトラフィックに遭い、大幅なタイム向上を果たせなかった。ガスリーは、Q3最初のアタックで6番手となり、その位置を維持する形となった。
角田はQ1で重量計測に呼ばれたことで、最後のランで3回のアタックラップを走る予定が2回しか走れなくなり、ベストラップではトラフィックに遭ったこともあり、0.018秒差でQ2進出を逃した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
FP3:1番手(1分11秒294/19周)
予選:2番手(Q1=1分11秒124:Q2=1分10秒650:Q3=1分10秒576)
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
FP3:5番手(1分11秒817/18周)
予選:9番手(Q1=1分11秒644:Q2=1分11秒019:Q3=1分11秒573)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
FP3:9番手(1分12秒357/28周)
予選:6番手(Q1=1分11秒560:Q2=1分11秒179:Q3=1分10秒900)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
FP3:19番手(1分13秒522/30周)
予選:16番手(Q1=1分12秒096)
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のモナコGP予選は、ホンダPUを搭載する3台がQ3に進出し、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2番手でフロントロウを獲得しました。
Q3ではフェルスタッペン選手の最終アタック中に赤旗が出てセッション終了、そこまでタイムを更新していたことからポールポジションの可能性もあっただけに、フラストレーションが溜まる予選結果となりました。明日のレースではフロントロウスタートの優位性を活かしたレース運びができるように準備を進めます。
チームメイトのペレス選手はうまくラップを組み立てるのに苦労し、加えてQ3最後のアタックの最終セクターでトラフィックに引っかかってしまい、大きくタイムをロスするなどもあり9番手となりました。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、木曜からいい走りを見せており、持てるパフォーマンスを走りにつなげて予選6番手と、明日に期待を持てる結果となりました。
モナコの市街地コース初走行となった角田選手については、0.018秒という僅差でQ2進出を逃してしまいましたが、ベテラン選手に混じり、落ち着いた予選走行ができたと思います。明日のレースをきっちりと完走して、さらに経験を積み上げてほしいです。
モナコでは予選結果が重要とは言うものの、ストリートコースでの長いレースとなりますので、何が起こるか分かりません。
全ドライバーが一つでも順位を上げてレースをフィニッシュできるように、チームと一丸となり準備を進めます。