ポールのルクレール、降格回避か。初期検査ではギヤボックスは無事、交換についての最終判断は日曜に:F1モナコGP
2021年5月23日(日)7時53分 AUTOSPORT web
フェラーリは、2021年F1モナコGP予選後、シャルル・ルクレールのマシンを検査した結果、初期段階ではギヤボックスに重大なダメージは見つからなかったと発表した。ルクレールはQ3終盤にクラッシュ、最初のランで記録したタイムでポールポジションを獲得したものの、マシンのダメージの状況によってはグリッドトップの位置を失う可能性がある。
ルクレールはQ3前半でトップに立ち、自身とライバルたちが共に最後のアタックを行っている際に、シケインでクラッシュ。これによって赤旗が出たため、後方を走っていたドライバーたちはアタックを断念しなければならず、ルクレールがポールポジションを獲得した。
しかしマシンがダメージを負ったことから、ルクレールには、ギヤボックス交換による5グリッド降格の懸念がある。
フェラーリは、土曜の時点では、ギヤボックスに大きなダメージは見られなかったものの、交換するかどうかの最終的な判断は日曜に下すと発表した。
「シャルル・ルクレール車のギヤボックスに関する初期検査の結果、重大なダメージは見つからなかった。さらなるチェックを明日行い、そのギヤボックスが決勝で使用できるかどうかの決定を下す」
チーム代表マッティア・ビノットは、この発表に先立ち、懸念がある場合はリスクを冒してこのギヤボックスを使い続けるようなことはしないと発言している。
「ギャンブルをするつもりはない。選手権ポイントを最大限獲得することが重要であり、そのためには確実に決勝で完走する必要があるのだ」とビノットは語った。
「信頼性を最優先する。懸念が少しでもあれば、交換し、修復する」