「中田が帰ってきても外せない感じはする」 中田翔復帰間近のチームで球界OBが注目する「欠かせないピース」とは

2023年5月23日(火)11時48分 ココカラネクスト

ルーキーながら今やチームに欠かせない存在といわれる門脇(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現在5連勝中の巨人にまた一人、心強い戦力が帰ってくる。

 右太もも裏の肉離れで戦線離脱している中田翔内野手の復帰が間近に迫っているのだ。

 5月4日のヤクルト戦(東京ドーム)のプレーで右脚を負傷、その後、脅威的な回復力を見せ、24日の独立リーグ交流戦、ルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズとの3軍戦(ジャイアンツ球場)で実戦復帰する予定。すでに本人も一軍合流に強い意欲を示しており、首脳陣も慎重に様子を見守りながら、早ければ今週中の試合で一軍昇格も視野に入れる。

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 離脱前までの成績は28試合で打率・301、7本塁打、15打点と勝負強い打撃でチームを牽引した。目をかけている弟分の秋広優人も好調をキープしており、中田復帰による相乗効果が早くも期待されている。

 一方でここまで5連勝中と好調なチームではようやく打順も固定され、守備でも好プレーが連発しているとあって、中田復帰後のチームをどう動かしていくのか、原監督の起用にも注目が集まっている。

 この点については球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は22日に更新した自身のユーチューブチャンネルで巨人のチーム状態について言及している。

 まず最近、チームが上げ潮ムードとなってきたことには「固定で戦えるようになった」ことを指摘。開幕から多くのオーダーを試行錯誤してきたが、ここにきて打順、守備隊形ともに固定できていることが大きいとした。

 中でもポイントに挙げたのは「門脇のあの守備でゲームが締まるということがいえる」と最近のゲームでも好守備を連発しているドラフト4位ルーキー、門脇誠の健闘をたたえた。

 この門脇の好守には各評論家陣の間からも「守備だけで十分、飯は食っていける」「ホームランと同様の価値はある」など高い評価を受けている。

 実際に高木氏も門脇の守備面のチームの貢献には「中田翔が帰ってきても外せない感じはする」と継続して三塁起用をするのではないかという見方を示した。

 開幕戦から「4番・三塁」は主砲の岡本和真だったが、アクシデントも絡んで現在は一塁を守る現在の形に。一方で岡本和と門脇の守備力についても高木氏は言及。「内野が締まる。岡本和真も下手ではないけど、あの守備を見ちゃうと全然違う」とすでに守備力の点では門脇に軍配をあげた。

 実際に門脇は規定に達していないが、ここまで三塁手として出場した12試合で失策は「0」、併殺は「3」となっている。岡本和は31試合に出場し、失策は「4」、併殺は「4」。門脇は捕球の素早さと捕ってからの力強い返球も評価されており、ストロングポイントとなっている。

 高木氏は同動画内で、門脇を三塁に置くと想定した上で「岡本和 レフト」「秋広 ライト」「丸 センター」といった守備陣容を想定。これから交流戦に入るために守備力に不安のある、ウォーカー、ブリンソンなどの外国人野手はDH起用でどうかと提言してみせた。

 裏を返せば、一ルーキーの存在がそこまでチームに影響を及ぼしていることにもなる。最近では投手陣でも育成出身のルーキー、松井颯がプロ初勝利を挙げるなど、ヤングジャイアンツが躍動している。今後の起用法も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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