球界OBが指摘した阪神・青柳晃洋の「弱点」 投手3冠のエースに送った“完全復活”へのアドバイスとは?

2023年5月23日(火)16時5分 ココカラネクスト

不振の青柳。この男の復活は優勝に欠かせないピースだ(C)Getty Images

 開幕から40試合を経過して、25勝14敗1分(5月23日現在)でセ・リーグ首位を走る阪神。ここまでチーム防御率は2.65でリーグトップを記録。打線もチーム打率が.252でリーグ2位タイと、投打がかみ合っている。

 そんな好調の阪神で心配視されているのが、エース・青柳晃洋の状態だ。昨季は13勝4敗、防御率2.05をマークし、投手三冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率)に輝いた右腕だが、今季は7試合に登板し、2勝3敗、防御率5.63と、本調子とは言えない状態が続いている。19日の広島戦では、初回から相手打線につかまり5点を奪われるなど、5回7失点で降板。翌日に再調整のため1軍選手登録を抹消された。

【動画】青柳晃洋が左打者につかまった…初回に5失点を喫した19日広島戦の映像

 現在セ・リーグ首位を走るチームの状態は好調だが、18年ぶりの悲願達成にはエースの力が必要だ。そんな青柳について球界のOBが言及した。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新し、エースの復活のポイントについて語った。

 高木氏は7失点を喫した19日の試合に言及。「各チームが左打者をズラッと並べるのは、青柳への対策としてこれからも続くと思うよ。カープもDeNAも結果を出しているから。青柳は特殊で右打者はかなり打ちにくいし、左打者を並べられる方が嫌だと思う」とコメント。この試合で広島はスタメン野手全員に左打者を並べたが、青柳対策として有効だったようだ。

 その上で同氏は、エースの“完全復活”へのポイントを2点あげた。高木氏は1点目に「左打者相手にインサイドを多く使わないと、打ち取りたいシンカーで打ち取れない」と、左打者への攻め方を指摘。「(今はインコースに)投げようとしているんだけど、シュート回転して甘くなっている。フォームのズレとかがあるんだろうけど、微調整が必要」と、修正方法を語った。

 また、2点目として「あとは高めを少し使った方がいいかな。下からくるボールに対して高めは噴き上がってくるような感じがするから、打ちにくいボールになる。もう少し幅を広げて高低を上手く使った方がいい」と、高低を使う配球を復活のポイントとして挙げた。

 エース・青柳は2軍での再調整を機に調子を上げ、“完全復活”を遂げることができるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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