佐野兄弟、海舟&航大がダブル選出! 兄・海舟は約1年4カ月ぶり復帰 弟・航大はA代表初招集

2025年5月23日(金)14時0分 スポーツニッポン

 日本サッカー協会は23日、26年W杯北中米大会アジア最終予選2試合(6月5日オーストラリア戦、同10日インドネシア戦)に臨む日本代表メンバーを発表した。MF佐野海舟(24=マインツ)は昨年1〜2月のアジア杯以来の代表復帰となった。

 ドイツで充実のシーズンを過ごしたボランチが、再び日の丸を背負うことになった。佐野海は昨夏、鹿島からマインツに完全移籍。ボール奪取力と豊富な運動量を武器に、中盤で不動の地位を築いた。全34試合に先発出場し、第4節以降はフル出場を継続。6位に躍進したチームを支えた。総走行距離393・7キロはリーグ最多。デュエル勝利数369回は同4位の数字で、欧州初挑戦ながらピカイチの存在感を放った。

 昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、後に不起訴処分に。W杯出場が決まり、前回活動からメンバーを大幅に入れ替えたタイミングでの代表復帰となった。

 森保監督は佐野海について「インテンシティーが高い中でボールを奪う能力に磨きがかかっている。難しい状況でもボールを奪って攻撃につなげてもらいたい。サイズは大きいとは言えないと思うが、ブンデスリーガ(ドイツリーグ)で1メートル90前後の相手にやらせない、エアバトルに勝つというところで、日本人でも大柄なフィジカルの強い選手と戦えるんだということを体現してくれている」と評価した。

 実弟の佐野航大(21=NECナイメヘン)もA代表初招集。今季はオランダ1部で25試合3得点2アシストだった。

 森保監督は佐野航について「2列目もできればボランチもできる。攻守両面でチームに関われる。かつ彼も運動量多く幅広くチームの戦いに貢献してくれると思う。練習の舞台から自分のよさを発揮してもらいたい」と期待を寄せた。

 そして「兄弟で選ばれている。助け合い刺激しあいながら代表活動でいい経験を積んでもらいたい」とした。

 ▼佐野海 日本代表に選出していただき本当にうれしく思います。サポーターやファンの皆様の前で、サッカー選手としてしっかりプレーできるように今後も努力を継続していきますし、全力で頑張ります。そして、色々な人にご迷惑をかけてしまった事、大変申し訳ございませんでした。サッカー以外の部分についても、今後も自分のできる社会貢献活動などを継続させていただき、日々努力していきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。

 ▼佐野航 日本代表に選出していただき、大変うれしく思います。自分の目標でもあった日本代表でもあるので、自分の個性を活かし貢献できるように頑張ります。そしてライバルでもあり、自分を一番理解してくれる兄、海舟といつか兄弟一緒に日本代表でプレイするという事も、子供の頃からの夢でもありました。このような機会を頂き本当にうれしく思います。自分の出来る事を全力で頑張りますので応援よろしくお願いします。

 ◇佐野 海舟(さの・かいしゅう)2000年(平12)12月30日生まれ、岡山県津山市出身の24歳。米子北高(鳥取)から19年に当時J2の町田入り。鹿島を経て昨年7月にマインツに完全移籍。日本代表は23年11月に初招集され、同月のW杯アジア2次予選ミャンマー戦でデビュー。昨年1月のアジア杯に出場した。1メートル76、67キロ。利き足は右。

 ◇佐野 航大(さの・こうだい)2003年(平15)9月25日生まれ、岡山県津山市出身の21歳。米子北高(鳥取)から22年に当時J2の岡山入り。23年夏にNECナイメヘンに完全移籍。昨年6月にU—23日本代表入りし、パリ五輪のバックアップメンバーに選出されたが、クラブとの協議の末に帯同は見送られた。1メートル76、68キロ。利き足は右。

スポーツニッポン

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