F1第5戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2021年5月24日(月)21時1分 AUTOSPORT web
2021年F1第5戦モナコGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だ。
■アストンマーティン・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 決勝=5位
5位という結果に満足している。2台揃ってポイントを獲得できたのは、チームにとっても素晴らしいことだ。今回の成績は、ピットウォールの人たちの見事な戦略的判断と、重要な場面でいいペースを発揮してくれたクルマのおかげだ。
ピットストップ直前の2周が、僕のレースにとって決定的に重要であることは理解していた。そして、タイヤはすでに終わりかけていたけど、その場面でいいラップタイムを刻めたことが結果の違い(オーバーカットによって順位を2つ上げたこと)につながった。
ピットレーンから出ていくタイミングはとてもタイトだった。ピエール(・ガスリー)の前に出られるかどうか、微妙であることは知っていた。カジノ・スクエアへ向かう上り坂で、ホイール・トゥ・ホイールのレースをするのは冷や汗モノだったけど、僕は何とかそのドラッグレースに勝てて、彼の方がスロットルを戻さざるをえなくなった。
市街地サーキットでは、いつでも予想外のことが起こりうる。そして、今日の僕らは困難にもうまく対処できた。
■レッドブル・レーシング・ホンダ
セルジオ・ペレス 決勝=4位
チームにとって最高の一日になった。マックスは素晴らしい仕事をしたね。僕もとてもうれしい。今や両チャンピオンシップをリードしているのだから。
チームはとてもいい戦略を実行してくれた。レース中のコミュニケーションもとてもうまくいった。タイヤをセーブして、必要なタイミングでプッシュすることがカギになったと思う。2、3周、予選のようなラップを走って、ポジションを上げ、4位をつかんだんだ。
終盤ランド(・ノリス)に近づいていったが、彼はうまくタイヤを残していたので、現実的に仕掛けるチャンスはなかった。長期的に物事を見て、ポイントを稼いでいくことがチームにとって重要だと考えた。今のF1マシンはとても幅広いので、仕方がない部分がある。
土曜日の予選でいい結果を出せなかったが、そのダメージを最小限にとどめることができた。僕自身が予選でもっと快適に走れるようになれば、上位を本格的に争えるようになり、優勝を狙えるようになるだろう。すでに日曜に関してはうまくやれているので満足している。
■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 決勝=3位
スゴいよ。モナコでポディウムなんて信じられない! この週末を迎えた時点では、こんなことが起きるなんて考えてもいなかった。超、超ハッピーだ。チームがこの週末に成し遂げたことを誇りに思う。いくつか重要な進歩があったからね。
まだやるべきことはいろいろとあって、もうこれで手を緩めていいというわけじゃない。でも、こうしてまたひとつトロフィーを手に入れ、多くのポイントを稼いだのは、本当にスゴいことだと思う。このチームのみんな、そしてファクトリーにいるみんなが捧げてくれた努力に、心から感謝したい。これは彼らの仕事の成果だ。今日のこの成績が、さらにハードに働いて、改善を実現し続けるためのモチベーションになってくれることを願うよ。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
カルロス・サインツ 決勝=2位
フェラーリでの初表彰台をモナコで獲得できて最高の気分だ。この気持ちを忘れることはないだろう。今週末、僕たちにチャンスがあること、表彰台をつかめるペースがあることは分かっていた。そしてミスなく、完璧なレースを実行することができたんだ。
シャルルとチームのことを考えると、複雑な部分もある。サーキットに来ているスタッフもマラネロのスタッフも、チームの競争力を上げて、トップに戻ることを目標に、必死に働いている。今日、2台で戦えなかったのはとても不運だった。
僕自身の話をすると、2位を獲得できてハッピーだ。グリッドを考えると、これが最大限の結果だと思うからね。あとひとつ上を皆が目指しつつもまだ届かずにいるが、今の調子で努力し続ければ、いずれは最上段に立つことができるはずだ。フォルツァ・フェラーリ!
■レッドブル・レーシング・ホンダ
マックス・フェルスタッペン 決勝=1位
モナコGPで勝つことができ、最高にハッピーだ。難しいトラックだからスムーズな週末を送らなければ勝てない。だからチームとホンダが成し遂げたことにとても満足している。
レースでは自分自身の走りに集中し、クリーンなスタートを切ることを目指した。すべてコントロールできていたように思うが、レースのなかで一番難しいのは、何周も何周も集中力を維持していくことだ。トップを走っていると気が緩んでミスが出やすくなるから、コース上にから気持ちがそれないよう、集中し続けるよう、自分に言い聞かせていく必要があるんだ。
ペースはずっとコントロールできていたと思う。プッシュして速いタイムを出さなければならない場面で、常に反応し、後方とのギャップを拡大することができた。
モナコで表彰台に上ったのはこれが初めてだ。優勝で初表彰台をつかむことができ、これまでのモナコGPで思うようにいかなかった部分を取り戻すことができたような気分だよ。
次のバクーでは、メルセデスが最大のライバルになるだろう。通常のサーキットでは彼らはとても速いからね。僕らは今、チャンピオンシップでトップに立った。シーズンを終える時にこの位置にいることが一番重要なので、もちろんそれを目指していくし、浮かれているわけにはいかない。それでも今は、モナコGPを制した喜びに浸ろう。ファクトリーとサーキットで働いているスタッフ全員に心から感謝する。
(自身の公式サイトに語り)最高のレースだった。ドライバーなら絶対に勝ちたいグランプリだし、僕も子どものころからモナコで勝ちたいと思っていた。それが実現した上に、チャンピオンシップでトップに立つことができた。
レース中、全くプレッシャーを感じることはなかった。タイヤを労わり、ピットインするための正しいギャップを見つけることが重要だった。他のドライバーたちが比較的早めにピットインしたから、楽になった。すべてをコントロールして走れたよ。
(ランキングトップに立つことができて)とても誇らしい。同時に先のことを考えている。シーズンは長いからね。毎週末、強さを発揮する必要がある。モナコからは実像が伝わらないことがある。メルセデスは通常のサーキットでは強いだろうから、僕らもプッシュし続けなければいけないね。