異次元補強のソフトバンクがデスパイネと再契約?浮き彫りになる「苦戦」と「FA戦線の行方」
2023年5月24日(水)11時49分 ココカラネクスト
デスパイネは今春のWBCにもキューバ代表として出場した(C)CoCoKARAnext
ソフトバンクがアルフレド・デスパイネ外野手との再契約に興味を示していると、MLB公式のフランシス・ロメロ記者がツイッターで伝えた。
同記者は中南米出身の選手情報に詳しいとされる。「まだ合意はしていない」が、球団側が興味を示しているとして、具体的な契約内容についても言及。今季残りシーズンで100〜150万ドル(約1億3500万〜2億300万円)の範囲になる可能性があると伝えている。
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デスパイネといえば、2014年からロッテ、2017年にソフトバンクに移籍とNPBではトータルで9シーズンを過ごし、特に2019年には130試合に出場し、36本塁打、88打点をマークとチームに大きく貢献した。
「デスパ、いいね!」のキャッチフレーズでも知られ、地元福岡でも広く愛された助っ人の呼び戻しを図るほど、チームには危機感が漂っている背景も注目される。
オフには異次元補強といわれた、大規模な補強を敢行。日本ハムからFAとなった近藤健介外野手、阪神からガンケル投手、ロッテからオスナ投手、メジャー出戻りとなった有原航平投手などを獲得したが、ここまで大きな補強もなくシーズンに突入したロッテに2ゲーム差をつけられ2位と苦戦を強いられている。
チーム打率は・242とリーグ2位ながら本塁打数が24本とリーグ5位に沈んでいる。こういった背景から一発のある元助っ人に触手を伸ばしたことがうかがえる。
ただ、このデスパイネ再獲得の一報が流れるとネット上では「デスパイネのガッツあふれるプレーが今のチームには必要」と歓迎の声が上がる一方で、「4軍まであるのに育成はどうなっているの?」「フロントのあせりがにじみ出てきているね」など、今オフは異次元補強を果たし、孫オーナーからも優勝を厳命されているとあって、フロントの必死さが伝わってくるという指摘もあった。
一方、ソフトバンクといえば、別の意味でも注目を集める球団となっている。今オフのFA戦線で、西武・山川穂高内野手獲得に臨むとされていた。過去3度の本塁打王に輝くなど、球界屈指のスラッガーを獲得となれば、課題の得点力不足にもつながる。しかし、その山川は知人女性への強制性交容疑で書類送検されるなど、前代未聞の女性スキャンダルを起こしたとあって、獲得は見送られる公算が高い。
今回のデスパイネ再獲得はあくまでシーズン中の緊急補強と見られるが、今後も様々な意味で注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]