現代の選手は「間抜け」 悪童ロマーリオが“SNSに浸る”サッカー界に苦言「くだらない戯言が破滅に追い込む」

2024年5月24日(金)17時0分 ココカラネクスト

現役時代からカリスマ的な存在だったロマーリオ。そんな経験豊富な男の言葉は実に重みがある。(C)Getty Images

“サッカー王国”のレジェンドは、後輩たちへの不満を隠そうとはしない。現地時間5月22日にスペインに拠点を置く通信社『EFE』のインタビューに応じた元ブラジル代表FWのロマーリオは、現代サッカーに対する本音をぶちまけた。

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 ロマーリオはサッカー史に残る名ストライカーだ。身長こそ167センチと小柄ながら、卓越したテクニックと的確な動き、巧みなシュートスキルでゴールを量産。主にヴァスコ・ダ・ガマやPSV、バルセロナで活躍するなかで通算1000ゴール(自己申告のため信憑性を疑う声もある)も達成。ブラジル代表で一時代を築いた才覚は疑いようがない。

 自由奔放な性格の持ち主としても知られた。夜遊びは日常茶飯事で、気に食わない相手となれば、時には見方であろうと批判(罵倒)することもあった。時には“闘将”の異名を持ったブラジル代表の主将ドゥンガが、“お目付け役”を買って出たほどでもあった。

 まさに百戦錬磨の男は、「今の選手より私の方が成功できる。なぜなら今の選手たちはとても間抜けだからだ。彼らは走りすぎているんだ。我々の時代の選手は、もっとテクニカルだったし、今以上に知的だった。もしも今、私がプレーしていたら、2000ゴール以上決めることができたと思う」と豪語する。

 ともすれば、厚かましい物言いではある。こうした歯に衣着せぬ言葉は現役時代と変わらない。

 一方で放言を吐くだけで終わらないのが、往年の“悪童”だ。ロマーリオは、「自分は常にとても率直な男だった。そして、間違いなく自分が世界一であった時代を経験した。そして常に勝利と敗北の責任を背負っていた」と実体験を告白し、SNS社会となった現代とサッカー界に対する持論を続ける。

「知ってのとおり、私はパーティー三昧だった。そういう生活が好きだったんだ。でももし、今のサッカー界に私が生きていれば、ソーシャルメディアが私の個性をダメにしていただろうね。現代では私のようなサッカー選手は生きることはできない。なぜなら、あのグローバリゼーションやインターネット、インスタグラム、フェイスブック、そしてツイッター(X)、そういう物のくだらない戯言が選手を破滅に追い込むだろうからね」

 愛すべきレジェンドの言葉は実に重みがある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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