【大学野球】東海大が6季ぶりリーグ制覇!長谷川国利監督「学生たちと立てた目標が1つクリアできた」

2025年5月25日(日)21時47分 スポーツ報知

首都大学リーグで6季ぶりの優勝を果たし、胴上げで3度宙に舞った東海大の長谷川国利監督(カメラ・北村 優衣)

◆首都大学春季リーグ戦 第8週第2日 東海大9—3武蔵大(25日・等々力球場)

 東海大が武蔵大に勝ち、6季ぶり76度目の優勝を決めた。勝ち点4で筑波大、日体大と並び、勝率の差で優勝を手にした。元巨人スカウト部長でOBの長谷川国利監督(62)が24年1月に就任。3季目で初の優勝を奪い取り、名門復活を成し遂げた。

 高く3度、宙に舞った。「学生たちと一番最初に立てた目標が、1つクリアできた」。負ければ優勝を逃す崖っぷちの試合。終始ペースを握った。2回に四球と敵失で先制すると、4回には打線が爆発し、打者一巡の猛攻で6得点。11安打9点と打ち勝った。

 指揮官の頭を悩ませた場面があった。主将の大塚瑠晏(るあん)(4年=東海大相模)が、24日までに4割5厘でリーグトップ打率。2打席目で左前安打を放ったため、2打数1安打で途中交代すれば、首位打者がほぼ確実となる状況だった。本人との相談で伝えた言葉は「最後のフィールドにおまえが立ってほしい」。大塚が選んだ決断は、“主将らしく、最後まで出場すること”。チームを何よりも大切に思う主将と指揮官の思いが、一致した。結果的に称号を逃す形にはなったが、お互いに後悔はない。優勝への喜びを、全員が全力でかみ締めた。

 大学選手権の初戦で激突する青森大の三浦忠吉監督(44)と長谷川監督は、くしくも学童野球チームの先輩後輩にあたる。偶然の対戦に期待をはずませながらも、「容赦しませんけどね」と笑った。就任後、初の全国大会。心を一つに、頂点へ突き進む。(北村 優衣)

 ◆長谷川 国利(はせがわ・くにとし)1962年5月26日、東京・江東区生まれ。東海大相模、東海大では外野手で活躍し、大学2年(82年)春から3年(83年)秋にかけて通算31試合連続安打の首都大学リーグ記録を樹立。84年ドラフト4位で大洋(現DeNA)入団。90年現役引退。横浜スカウトを経て03年からは巨人スカウト。スカウト部長も務めた。巨人女子チームの助監督を経て、24年1月に東海大監督に就任。

スポーツ報知

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