ナイトセッションは雨に。霧雨の舞うなかTKRI松永建設AMGが首位に立つ/富士24時間16時間レポート

2024年5月26日(日)8時6分 AUTOSPORT web

 5月25日(土)から26日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『富士SUPER TEC 24時間レース』の決勝レースは、スタートから16時間が経過し、ST-Xクラスの23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴/松浦孝亮)が総合トップを走行している。


 開始から8時間を経過したころ、ジュリアーノ・アレジが乗る1号車中升 ROOKIE AMGがリードしていた決勝レースは、徐々に雨がぱらつきはじめ、次第にコースはウエットコンディションへと変化していく。


 30分が経過したころには一時的にコース全域で雨が強まり、ST-Zクラスの59号車2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVOが67号車YAMATO FITと接触した様子で、59号車がコース脇にスタックしてしまいフル・コース・イエロー(FCY)が導入。このアクシデントを機に、FCY解除後に各車は続々とウエットタイヤへと交換していく。


 このタイミングで、アレジがドライブする首位1号車と坂口夏月が乗る2番手の81号車DAISHIN GT-R GT3が10秒以内の差に接近。以降、2台はわずかなペース差から徐々にギャップは縮まり、約5秒ほどに近づくも順位はキープしたままでレースは進んでいく。首位の1号車は、350周目に片岡龍也へとドライバー交代を行った一方、81号車は坂口夏月が連続スティントを行う作戦をとり、ピットアウト時に81号車がポジション奪取に成功する。


 トップに立った81号車DAISHIN GT-Rは、一時は1号車に対して20秒のリードを築くことに成功したが、ペースが安定してきた1号車片岡は次第に追い上げを開始。379周目(2時43分)に片岡は坂口に接近し、オーバーテイクを決めてトップに再浮上した。

2024スーパー耐久第2戦富士 中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)


 その5分後には、ST-4クラスのマツダ・ロードスターである66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RFに、ホームストレート上でルーフが脱落するアクシデントが発生し、FCYが導入。解除後には1号車の片岡は、1周約2秒ほど早い1分50秒台で走行を重ね、81号車との差を約20秒に広げた。


 しかし、2番手に順位を下げた81号車はスロットル関係の不調を調整するためにメンテナンスタイムを使用。ここで首位争いから離れることに。その後もエンジントラブルによってピットインを繰り返している様子だ。


 また、日が昇り始めたころには33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3に何らかのトラブルが発生し、GRスープラ・コーナーのイン側にマシンが停止。FCYが導入されるも、数分後には再走を果たしている。


 そして16時間が経過した時点では、1号車中升 ROOKIE AMGが先にメンテナンスタイムを実施したため、23号車TKRI松永建設AMGがトップに浮上。日も昇ってきたころには雨も止んで路面は乾き、各車はドライタイヤに履き替えて周回を重ねている。

2024スーパー耐久第2戦富士 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴/松浦孝亮)


 ST-Zクラスは、8時間時点で首位勢に連続してアクシデントが起きた後、ウエットコンディションでは22号車EBI GROUP Cayman GT4 RS CSと19号車BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSが好ペースを発揮し、885号車のシェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOが追う展開に。16時間時点では19号車がクラス首位に立っている。


 ST-1クラスに出走している2号車シンティアム アップル KTMは、原因不明のトラブルへの対処を終えた様子でコースインを果たし、これまでに274周をこなしている。ST-2クラスはトップの13号車ENDLESS GRヤリスが、2番手の6号車新菱オートDXL夢住まい館EVO10に対し3周をリードする単独首位だ。ST-3クラスは、ポールスタートからリードを広げていた15号車岡部自動車Z34を39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSが逆転してクラストップに立っている。


 ST-4クラスは3号車ENDLESS GR86が首位、2周差で884号車シェイドレーシング GR86が追う展開だ。ST-5クラスは、17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2が2番手の65号車odula TONE 制動屋 ROADSTERに1周のリードを築いている。ST-Qクラスは、230号車Nissan Z Racing Conceptが475周をこなし、ST-Zクラスのトップ勢に並ぶ総合8番手を走行中だ。


 いよいよ最終局面へ進むこととなる富士24時間レースは、26日(日)15時にチェッカーを迎える予定だ。

2024スーパー耐久第2戦富士 16時間経過時点の様子


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