クロップが明かした香川真司の“衝撃”。出会いは「日本の2部とどう比較したらいい?」と意外なものに

2023年5月26日(金)16時0分 ココカラネクスト

クロップにとってセレッソ大阪からやってきた香川。その存在はいまだ色褪せないようだ(C)Getty Images

 ヨーロッパで数多のタイトルを勝ち得た熱血漢にとって、日本サッカー界が生んだ技巧派MFの出会いは色褪せない。

 現地5月25日にドイツ誌『Kicker』のインタビューに応じたユルゲン・クロップ(現リバプール監督)は、監督としての名声を確固たるものにしたドルトムント時代(2008〜2015)を回想。そのなかで元日本代表MFの香川真司(セレッソ大阪)について語った。

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 香川にとっても稀代のモチベーターであるクロップとの出会いは特別だった。彼は21年に自身がアンバサダーを務めている『ローレウス』のインタビューで「ひと言で表現するなら、選手への愛がある人だった。常に選手たちのことを考え、ピッチ上で戦うために必要なサポートをどんな時もしてくれた。そのおかげで僕らはなんの迷いもなくピッチに出られた」と、自身がヨーロッパで出会った恩師への特別な感情を打ち明けている。

 もっとも、クロップにとっても香川は特別な存在だった。『Kicker』の取材に対して55歳の指揮官は「我々がマインツでやっていたことをドルトムントではより優れた選手たちで再現したかった」と吐露。そのうえで「もちろん、補強に関してはシンジ・カガワのときのように運もあった」と、10年の夏に当時J2からJ1に昇格していたセレッソ大阪からやってきた21歳の若武者との出会いを振り返っている。

「ミヒャエル・ツォルク(前スポーツディレクター)とスヴェン・ミスリンタート(当時のチーフスカウト)からカガワのプレー映像を見せられた時に、おもわず『日本の2部リーグと我々が必要とするものをどう比較して見ればいい?』と聞いたよ。

 それからシンジはたったの35万ユーロ(約4000万円=育成補償金)でドルトムントにやって来た。そして、彼が初めて参加した練習の後に、我々コーチ陣はみんなで抱き合って喜んだよ。本当に幸せな瞬間だったと思う。当時の我々はある役に溶け込み、それを素晴らしく貫いたんだ」

 ドルトムントではブンデスリーガ連覇(10-11、11-12)も絶対的な主力として経験した香川。そんなテクニシャンが見せた価値は、クロップにとって印象深いものとして心に刻まれているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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