【特集】止めた! 絶対王者の連勝......その名は岡本裕生! カメラマンから見た全日本ロード第3戦SUGO

2023年5月27日(土)11時34分 AUTOSPORT web

 毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。今回は5月20〜21日に開催された第3戦SUGOの番外編です。


* * * * * * *


モータースポーツを愛する皆様、いかがお過ごしでしょうか?


全日本ロードはSUGOラウンドで事件が起きました。


既に報道のとおり、中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)の連勝がストップする日が訪れました。
その絶対王者の連勝を止めたのは、岡本裕生選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)です。
編集部にお願いし、その勝利を祝して、番外編として特集させてもらうことにしました。


これまで中須賀克行選手が負けなかったわけではありませんが、JSB1000クラスのタイトル獲得は11回にも及び、さらに、ここ直近2年間と序盤2戦は負けなし(27連勝)の、文字通り絶対王者。
その絶対王者にJSB1000クラス2年目、若干23歳(7月で24歳)の岡本裕生選手が打ち勝ち、連勝を止めました!


しかも、何とか競り勝った、ではなく、約4秒の差をつけて勝利したから驚きです。
その詳細はコチラ→(https://www.as-web.jp/bike/942714

JSB1000 Race1中須賀克行選手を抜き去り初勝利/2023全日本ロード第3戦SUGO


岡本裕生選手の全日本ロード初参戦は、2016年J-GP2、第6戦もてぎ2&4。

Webikeチームノリックヤマハ、J-GP2時代の岡本裕生選手


本人曰く、スリックタイヤで走ったJ-GP2の経験が、JSB1000で活きているということです。


全日本ロード初優勝は、今回と同じSUGO。
2017年シーズンの第3戦、ST600で初優勝を飾っています。

2017年からは51ガレージ チームイワキより、ST600に参戦した岡本裕生選手


まだあどけなさが残っていますが、この頃から優男の片鱗があります。


初のシリーズチャンピオン獲得は、2018年シーズンのST600。

ST600王者の岡本裕生選手/2018年シリーズチャンピオン表彰式


大排気量では、2021年にスイッチしたST1000、最終戦オートポリスで初優勝。
詳細はコチラ→(https://www.as-web.jp/bike/798762

岡本裕生選手(bLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA)/2021年のST1000時代


当時から1シーズン経過したものの、現時点(2023年5月)でもST1000のヤマハ勝利は、この1勝のみです。


そして今回、JSB1000で初勝利。

呼びかけると必ず応えてくれる、その律義さもその魅力のひとつ


番外編いかがでしたでしょうか?
今回は岡本裕生選手の『初』を集めてみました。


当ブログを執筆するため、過去の写真をざっと見直してみましたが、けっこー色んな写真が残っており、とても懐かしく、非常に感慨深いです。
また、当時の写真がヘタクソすぎて、もっと写真が上手だったら……と自己嫌悪に陥ったり、きちんと写真を整理しておいた過去の自分を褒めたりと、様々な感情が入り乱れました。


地方選手権時代から注目していましたが、「いち選手の歴史を残せている」ことは、カメラマン冥利に尽きます。
今回掲載した岡本裕生選手の写真はほんの一部。
他の懐かしい写真は、彼がJSB1000のチャンピオンを獲得したときのためにとっておくことにします。(編集部、そのときは特集お願いします!)


先輩フォトグラファーから、「芸術的な写真もいいけど、忘れずに記録も残してね」とアドバイスされた意味が、今回理解できたような気がします。

JSB1000初勝利のガッツポーズをする岡本裕生選手/2023全日本ロード第3戦SUGO


今後、どのようなドラマを見せてくれるのでしょうか?
岡本裕生選手がJSB1000でシリーズチャンピオンを獲得する日を楽しみにしています!

AUTOSPORT web

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ