“投手・大谷”への懸念に異論 米放送局が二刀流の継続を熱烈支持「オオタニは両方できる。挑戦しない意味がない」

2024年5月27日(月)11時0分 ココカラネクスト

投打で異彩を放つ大谷を求める声は米球界でも強まっている。(C)Getty Images

 ふたたび、胸をすくような快投は見られるのか。「投手・大谷」の再起は日米両球界で注目を集めるトピックとなっている。

 大谷翔平のコンディション面への懸念は小さくない。昨夏に負った右肘側副靱帯損傷の影響により、30歳の二刀流スターは同年9月に2018年10月にトミー・ジョン手術を執行して以来となる大規模な治療を実施。今シーズンは「投手」を全休し、DHとして打者に専念している。

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 すでにキャッチボールなどによるリハビリを開始。マーク・プライアー投手コーチも「ショウヘイは夏頃から進んでいく」と私見を披露するなど、大谷本人も復活に前向きな様子だ。

 一方で2度のメスを入れた右肘をはじめとする心身への負担は計り知れない。現球界で“唯一無二”の二刀流を貫く大谷は一般的な投手とは身体に生じるダメージが桁違いにあり、そこを問題視するメディアや識者は少なくないのである。

 ただ、「二刀流をもう一度見たい」と求める声が根強いのも紛れもない事実だ。米スポーツ専門局『FOX Sports』は「ショウヘイ・オオタニはバッティングだけに集中すべきか?」というテーマに対して「いや、彼はそうすべきではない」と断言。投手としてリスクを冒すべきとする論拠を示している。

「これから数日、数週間、数か月にわたって、このような意見を耳にすることがあるかもしれない。結局のところ、オオタニは球界最高の打者だ。そして投げる必要がなくなれば、彼自身のより最高のバッティングを引き出すことができるという指摘には妥当性があるかもしれない。

 では、彼は投げることを諦めるべきなのか? いや、それは違う。もし、これが球界最高の打者であり、投手としてもまずまずな選手についての話であれば、諦めるのも成立するだろう。しかし、ドジャースが7億ドルもの契約を結んだのは、オオタニには両方を球界屈指のレベルでこなす能力があるからだ」

 さらに「オオタニはMVPとサイ・ヤング賞を獲れるポテンシャルを秘めている」と強調する同局は、「右肘に施した大手術の影響がどう出るかは誰にも分からない」と前置きしたうえで、強く訴えている。

「最終的に人間の限界というものに屈したオオタニが、かつてのようにマウンドで圧倒的なプレーができない世界線もある。そうなれば、投手を諦めるべきかというテーマはもっと議論になる。しかし、そうなった時に彼とドジャースは方向転換すればいいだけだ。それまでは、どちらも挑戦を楽しめばいいのだ。彼は両方できるのだから、挑戦しない意味がない」

 お茶の間を沸かし続けている大谷の二刀流。その圧倒的な偉才を求めるのは日本だけではないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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