予算上限の決定はF1新規参戦の助長となるか。利点は「最大支出額を把握できること」とハースF1代表

2020年5月28日(木)12時27分 AUTOSPORT web

 ハースF1チームのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2021年シーズンよりF1に予算制限が正式に導入されることで、将来のF1参入に関心のあるマニュファクチャラー候補が目安を立てることができると述べている。


 F1上層部、FIAおよび各チームは、2021年から予算制限を実施することで合意した。来年の上限額は当初の設定金額より3000万ドル(約32億3400万円)引き下げられ、1億4500万ドル(約156億3000万円)に設定された。上限額は段階的に引き下げられ、2023年には1億3500万ドル(約145億5400万円)になる予定だ。


 ハースが2016年にF1に参入して以来、F1はその経済状況を理由に新たなチームを引きつけることができていないが、パンテーラ・チーム・アジアが2022年からの参戦を計画している。


 シュタイナーは、支出に関して明確かつ法的な制限を定めることが、新たなマニュファクチャラーがF1に参入するよう促すことに繋がると考えている。


「参入するチームにとって、予算制限が議論されていると、そこから金儲けができると考える人々が常にいるものだ」とシュタイナーは『Sky F1』に語った。


「ある位置につけるには、さらに多くの資金を投資する必要がある。私はマニュファクチャラーがそのことを知るよう望んでいる。また彼らにとって良いことは、最大でどれだけの支出をすることになるのか取締役会が上限額を把握できるということだ」


「ある支出額から始めても、5年後にその額が3倍や4倍になるようなことがない」


 またシュタイナーは、投資額を正確に見積もる企業の能力は、優れた運営者であることを表していると考えている。


「今は『あなたがやろうがやるまいが、これが使用できる最大の金額です』と書いてある看板が立っているようなものだ」


「今ではかなり明確になっている。それまではずっと金額の予想がつかず、『どれだけ投資したいのか?』という状況だった」


「これは良いことだと思う。自動車メーカーがベストだが、大企業がF1への投資を始めることを願っている」


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