ランチアがラリー界に復帰! イプシロン・ラリー4 HFをリリースへ。HFロゴも復活

2024年5月28日(火)11時59分 AUTOSPORT web

 5月27日、ステランティスはランチアの新時代を彩る最初の車両として、電気自動車のランチア・イプシロンHFを発表するとともに、ランチアの各モデルへのHFバージョンを投入、さらに1.2リッター3気筒ターボを搭載するランチア・イプシロン・ラリー4・HFを発表した。


 F1やスポーツカーレースでの活躍もあったが、ランチアはWRC世界ラリー選手権での数多くのチャンピオン獲得をはじめ、ラリーでの活躍がブランドを彩ってきた。1974年に初めてWRCのマニュファクチャラーチャンピオンを獲得すると、ランチア・ストラトスやランチア・ラリー037、ランチア・デルタシリーズで1970年代〜90年代最強の存在のひとつとして君臨してきた。


 そんなランチアは、1990年代初頭に大活躍したデルタHFインテグラーレ以降、メーカーとして本格的なラリーカーを作り上げることはなかったが、カスタマー向けのラリー4とはいえメーカーとしてラリーカーをリリースすることになった。5月27日、ステランティスはランチアブランドに関しての4つの発表を行った。


 まずひとつめはイタリアの高級家具メーカーであるカッシーナとのパートナーシップ、さらにふたつめは金融における発表。さらにランチアは、2025年5月に新時代の最初の車両として発表されるランチア・イプシロンにおいて、高性能バージョンのHFを2025年5月にリリースすること、そしてラリー4車両であるランチア・イプシロン・ラリー4 HFを投入することを発表した。


 イプシロンHFは電気自動車で、240馬力のユニットを搭載。通常モデルからローダウンされ、迫力のオーバーフェンダーなど、アグレッシブなボディシェイプをもつ。今後ランチア・ガンマ、ランチア・デルタにもHFバージョンが用意されるという。


 そして、バージョンに使用される『HF』ロゴも刷新された。HFは高性能なランチアのモデルに採用されるブランドであり、1960年のジュネーブショーに初登場したもので、新車を6台以上購入した情熱的なオーナーのグループが設立した『ランチアHi-Fi(ハイ・フィデリティ)』からとられている。その後もHFロゴは1963年にチェザーレ・フィオリオが設立したHF・スクアドラ・コルセ・ランチアの特徴となった。


 新たなHFロゴは、これまでの歴史的なロゴを現代的なセンスで再解釈。革新性と高級感を表現するバランスとラインで簡素化され、“一度放たれると止められない”という伝説に基づく幸運の象徴のお守りとして描かれる子象がパフォーマンスとドライビングプレジャーの象徴として入る。


 これらの挑戦とともに、ついにランチアがリリースすることになったのは、将来へのステップアップカテゴリーと位置づけられるラリー4向けのイプシロン・ラリー4 HFだ。212馬力の1.2リッター3気筒ターボエンジンと5速ミッションを備えたFFモデルで、「すべてのラリー愛好家が楽しむための理想的なソリューション」であるとしている。発表された画像には、数々の活躍をともにしたマルティニカラーをイメージしたラインが入る。


「ランチアは、2025年5月にマーケットに登場予定の新時代の最初のクルマの高性能バージョンであるイプシロンHF、そしてランチアのラリー復帰を象徴するイプシロン・ラリー4 HFを紹介したい。ランチアはラリー界で史上最も成功したブランドとして、常に人々の心の中にあった。そして、そのスポーティなハートがふたたび高鳴り始める」とランチアブランドのCEOを勤めるルカ・ナポリターノはコメントしている。

ランチア・イプシロン・ラリー4・HF
ランチア・イプシロン・ラリー4・HF
ランチア・イプシロン・ラリー4・HF
新たにデザインされたランチア・コルセ・HFのロゴ
市販車のランチア・イプシロンHF
市販車のランチア・イプシロンHFのインテリア


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