井上尚弥はウシク&クロフォードよりも“上”か 米敏腕トレーナーがPFP論争に意見「全員1位でもおかしくない」

2024年5月28日(火)7時0分 ココカラネクスト

ボクシング界で敵なしの強さを見せ続ける井上。その圧倒的な存在感は識者を悩まさせる。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

「最強」を巡る論争は多くのボクシング・ファンの間でも尽きない。去る5月19日に米老舗専門誌『The RING』が公表したボクシング界の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」が話題となり続けている。

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 数あるPFPランキングにおいても「世界で最も価値がある」とされる『The RING』のPFP。19日に発表されたそれは「必然」とも言える結果となった。18日に行われた世界ヘビー級4団体統一戦でタイソン・フューリー(英国)を破り、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が1位になったのだ。

 ヘビー級において世界4団体統一は史上初の金字塔。「不死身」のフューリーを圧倒した試合内容を見てもウシクの1位に違和感はない。一方で今月9日(現地時間)に1位になったばかりだった世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の順位があっさりと変動する結果に反発の声も相次いのも事実だ。

 WBAスーパー・WBC・WBOスーパー世界ウェルター級統一王者のテレンス・クロフォード(米国)を含めた3人の中で、「最強」を決めるのは一筋縄ではいかない。ゆえに識者の中には「本当に分からないんだ」と訴える者もいる。

 数多の選手たちを指導し、「ブレッドマン」の異名で知られる敏腕トレーナーのスティーブン・エドワーズ氏は、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』の読者からの質問に答える企画においてPFPの行方について問われ、「誰が“ベスト”かを決めるのは非常に難しい」と回答。そして、こう続けている。

「確かにクロフォードとイノウエの方がハイライトになるような場面は多い。しかし、ウシクの功績はより印象的かもしれない。これは非常に難しい。今はウシクがベストとも思うが、クロフォードやイノウエのような軽量級のファイターの方がPFPという意味では優れているような気がする。全員1位でもおかしくないんだ。今はウシクがベストで、次は8月に試合を予定しているクロフォード、そしてその次はイノウエというような感じかな」

 各国メディアによるPFPも見ても、井上、クロフォード、そしてウシクによる三つ巴の争いとなっている現状。このトップ3の一角に日本人がいるのは純粋に誇らしい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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