スーパーフォーミュラ:ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2018年第3戦SUGO レースレポート

2018年5月29日(火)18時12分 AUTOSPORT web

2018 SUPER FORMULA Round3
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL Race Report
2018.5.26 sat〜27 sun


速さをアピールも不運に泣く


ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.19 関口雄飛 Yuhi Sekiguchi
No.20 平川 亮 Ryo Hirasawa


 残念ながら霧による視界不良でレースが中止となってしまった第2戦のオートポリスから2週間。宮城県のスポーツランドSUGOで待ちに待った第3戦が開催されました。ここでのレースは、2年連続で関口雄飛が勝利を収めています。また平川亮も前戦での予選トップで自信を付け、チームとしてはとても良いムードでレースへ臨みました。
 


5/26(土) 公式予選


天候:晴 コース:ドライ
気温:24℃ 路面温度:41℃
観客動員数:7700人


 素晴らしい好天に恵まれた予選日のスポーツランドSUGO。スーパーフォーミュラの予選Q1は定刻通り13時20分から始まりました。ミディアムタイヤでのアタックとなるQ1は20分間でタイムが競われます。開始と同時に関口雄飛、平川亮ともにコースインしまずはセッション前半に1回アタック。タイム計測し一度ピットに戻りマシン微調整を行います。


 そしてニューミディアムタイヤを装着し、再度コースイン。関口が1分5秒547のベストタイムをマークし暫定5番手に滑り込んだタイミングで、SPアウトコーナーのコース外にストップしたマシンがあり赤旗中断。一旦ピットへと戻ります。


 13時47分再開がアナウンスされ、タイム更新が出来ていなかった平川がピットボックスを飛び出しピットロードにて待機。しかし、マシン回収に時間が掛かってしまったようで、時間になってもコースオープンされずに混乱が生じてしまいました。


 一旦エンジンをストップし再開を待ったことで、ピットロード上は慌ただしくなりました。その後遅れて、残り時間2分20秒で13時59分にようやくQ1が再開。平川がコースインしていきました。チェッカーと同時に1分5秒714のタイムをマークして8番手でQ1通過となりました。


 一方、赤旗中断前にタイムを記録していた関口は、中断の間にセッティング変更を行いセットアップ確認のためにコースインしましたが、アタックは行わずにQ1終了。しかし、5番手で2台揃ってQ2へ進出、と続く予選に向けて準備を行っていたところ、関口の順位が計測モニターの表示変更で16番手に。


 タイム抹消理由などもモニターは表示されない不可解な出来事に、監督の星野一義が直々にコントロールタワーに状況確認しに向かうなどピット内は混乱。タイム抹消、順位変更の理由は、ベストタイムをマークした時に黄旗提示の区間を走行していたためで、1分6秒063のセカンドベストタイムが最終的な関口のQ1のタイムとなり、順位は16位となってしまいました。


 抹消されてしまったベストタイムは赤旗提示前にマークしていたものでしたが、セッション終了後に順位が変更されるなど、その対応の遅れを問題視し、チームとして抗議を提出しました。結果的に抗議料の全額返還、大会競技長に対しての注意喚起という形で抗議は受理されましたが、順位が覆ることはなく、残念ながら関口の予選は終了となりました。


 関口のタイム抹消の混乱もあってか、14分と通常よりも長いインターバルを挟み14時15分にQ2が始まりました。後味が悪いピット内でしたが、チームは平川のPP奪取に向けて予選を続けていきます。


 Q2開始からおよそ1分経って平川はコースイン。Q3へ進める上位8台以内を争って熾烈なタイムアタック合戦が展開されます。平川は、1分5秒021のタイムをマークして6番手。Q3へ進出を果たしました。


 10分間のインターバルを挟み14時32分に最終Q3が始まりました。前戦オートポリスで獲得した予選トップを再び、また今回は正真正銘のポールポジションを目指し、平川のQ3が始まりました。(開幕戦鈴鹿のペナルティで第2戦オートポリスのレースは中止になったものの3グリッド降格処分でした)1分半後にコースインし、計測2周目でタイムアタック。


 残り時間1分45秒で1分4秒985をマークしタイミングモニターのトップに躍り出ます。その後の他車のアタックで2台が平川のタイムを上回り、最終的に3位となりました。しかし、セカンドローの3番手グリッドからのレーススタートは平川のベストグリッド。翌日の決勝に向けて虎視眈々と、準備を整えていきました。


5/27(日)決勝レース


天候:晴/曇 コース:ドライ
気温:24℃ 路面温度:41℃
決勝レース距離 3.737km×68Laps=254.116km
観客動員数:1万6500人


 前日の予選日と比べて、決勝レース時には厚い雲に覆われたスポーツランドSUGO。しかしドライコンディションによりレースは行われました。予定時刻より4分遅れて14時19分にフォーメーションラップが開始。20号車平川亮はセカンドローの3番手からソフトタイヤで、19号車関口雄飛は16番手からミディアムタイヤでスタートを切りました。


 オープニングラップ、平川は後方から好スタートを切ったマシンに1コーナー進入で先行されてしまいますが、冷静に状況を見極めてアウトからポジションを奪い返して3番手をキープ。序盤、上位2台を僅差で追い続けます。そして関口はオープニングラップでひとつポジションを上げ、15番手を走行。


 前半、ソフトタイヤのマシンにテールトゥノーズで煽られる場面もありましたが、巧みなライン取りでポジションをキープします。その後大きな順位推移なくレースは進行していきます。18周目、接触しコースアウトしたマシンが2台あり、セーフティーカーが導入。


 セーフティーカーラン中の19周目周回に入ったところで、3番手走行中の平川をピットに入れ、ミディアムタイヤへの交換と給油を行いピットアウト。ピットロード出口で赤信号のため停止したNo.5 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に追突しかかる場面もありましたが、大事には至らずピットアウト。


 しかしセーフティーカー導入と、ピットインの両方のタイミングが悪く、隊列の最後尾でコースへと戻ることになってしまいました。一方の関口は、コースにステイアウトし暫定5位を走行します。24周目、レースリスタート。平川は暫定14位で中盤戦、我慢の走行となります。


 関口は、オーバーテイクシステムを使用し度々ディフェンスするも耐えきれずに26周目に1つ、続く31周目、一気に3つ、すでにピット作業をも終えているマシンにかわされて後退する苦しい展開となってしまいました。


 54周目、関口がピットイン。スタートからここまでミディアムタイヤで引っ張りましたが、ソフトタイヤへの交換と給油を終え、11秒9の素早い作業でピットアウトしコースへ13位で戻ります。


 その関口は57周目、1分6秒300のファステストタイムをマークし意地を見せます。65周目には中盤にもやり合った12位のNo.17塚越広大選手(REAL RACING)とのサイドバイサイドの好バトルを展開。結果的に13位でフィニッシュしオーバーテイクすることはできませんでしたが、関口雄飛ここにありというバトルを見せました。


 平川はポイント獲得まであと一歩届かず9位に終わりました。


 平川の予選3位という好材料はありましたが、関口の予選Q1ベストタイム抹消に始まり今一つ流れに乗り切れずにこのラウンドが終わってしまいました。次戦は1カ月近くのインターバルを挟み、TEAM IMPULのホームコースである富士スピードウェイでの開催となります。


 2台揃って上位で力強いレースをお見せすべく準備を進めていきます。引き続き、ITOCHU ENEX TEAM IMPULへのご声援をよろしくお願いします。


TEAM IMPUL Next Event&Race Information


スーパーフォーミュラ in アミューあつぎ with スマイル・キッズ 6/9(土)〜10(日) アミューあつぎ(神奈川県厚木市)
SUPER GT 第4戦 6/30(土)〜7/1(日) チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 7/7(土)〜8(日) 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)


ドライバーからのコメント


No.19 関口雄飛 Yuhi Sekiguchi


 頑張りましたが、どんでん返しすることはできず13位でした。ベストタイムは速く、よかったです。気持ちを入れ替えて次のレース頑張ります。


No.20 平川亮 Ryo Hirakawa


 予選はうまく車を作れ、思い切って走れました。決勝は9位でノーポイント、腑に落ちないレースでした。また、次のレースを頑張ります。


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