賞金もアメリカンドリーム。インディ500ウイナーのパジェノーは約2億9千万円を獲得。3位の琢磨は約5900万円

　26日に決勝レースが行われた第103回インディ500。翌日にはビクトリーセレブレーションが行われ、賞金と共に出場ドライバー33人が表彰。ポール・トゥ・ウインでインディ500初優勝を飾ったシモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）は、2,669,529ドル（約2億9000万円）を手に入れた。

　壮絶な終盤の優勝争いを制しシモン・パジェノーが勝利した第103回インディ500。翌日には恒例のビクトリー・セレブレーションが開催。参戦ドライバー33人の賞金総額も公開された。

　2009年のエリオ・カストロネベス以来のポール・トゥ・ウインでインディ500を初制覇したパジェノー。リードラップは116周を記録し、総額2,669,529ドル（約2億9千万円）の賞金を手に入れた。

　午前中にインディ500ウイナー恒例の写真撮影を行ったパジェノーは、「700通くらいで目が覚めました。写真撮影もあったので、まだ電子メールをチェックできていないけど、なんて素晴らしい日だろうね」と記者会見でコメント。

　さらに、フェルナンド・アロンソのインディ500挑戦をサポートしてきたジル・ド・フェランからもメッセージがきていたことをパジェノーは語る。

「長年に渡って彼から多くのサポートを受けてきた。僕の進歩、ドライバーとしての発展において彼は非常に重要な人物で、彼がいなければ、自分に可能性があるとは思わなかった。間違いなく僕の心の中で特別な場所になっている。“あなたのアドバイスですべてがうまくいった。ありがとう！”とメッセージを送ったんだ」

「1カ月に渡って僕に運が向いていた。昨日のような日があるんだと思ったよ。何も悪いことはなかった。ほんの少し幸運の女神がほほ笑んだのさ。レース全体で勝利にふさわしかったし、常に女神は僕たちの側にいたんだ」と語った。

　2位のアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）は、759,179ドル（約8300万円）。3位となった佐藤琢磨の賞金は540,454ドル（約5900万円）だ。

　ルーキー・オブ・ザ・イヤーは7位に入ったサンティーノ・フェルッチ（デイル・コイン）。賞金は435,404ドル（約4800万円）となった。

「これがもし僕のオーバルレースのイントロデュースだったら、とても幸せだよね。可能なら明日も500マイルを走りたいよ。インディ500は非現実的で、こんなもの他にはないんだ。そのすべてが大好きだよ」

「30万人の前に立ったことも、見たこともなかった。おそらく僕の人生で最もクールな1日のひとつだったと言えるね」とフェルッチは語っている。

　ランキングトップにも立ったパジェノーは、インディ500ウイナーとしてニューヨークへ、さらに水曜日にはダラスを訪れ、そして今週末のデトロイトでのダブルヘッダー戦を迎えるタイトなスケジュールをこなすことになる。

■第103回インディアナポリス500マイルレース賞金