TCR EU第2戦:プジョー308が快心のワン・ツー。実力者ファイルズは選手権首位に

5月30日(木)10時57分 AUTOSPORT web

 5月25〜26日の週末にドイツ・ホッケンハイムで開催された2019年TCRヨーロッパ・シリーズの第2戦は、レース1でポール・トゥ・ウインを飾ったジョシュ・ファイルズ(ヒュンダイi30 N TCR)が選手権首位に浮上。レース2は開幕勝者のジュリアン・ブリシュ(プジョー308 TCR)が今季2勝目を挙げ、2位に入ったオーレリアン・コンテ(プジョー308 TCR)とともにプジョーがワン・ツーを決めている。


 このシリーズに5台のマシンを投入する強豪ターゲット・コンペティションは、かつてTCRドイツ・シリーズでともに連覇を飾ったファイルズをふたたび呼び戻し、最速モデルのひとつであるヒュンダイi30 N TCRを走らせている。


 しかしチャンピオンシップ第2戦となったドイツ・ラウンドでは、練習走行からセダンボディの空力特性を活かしたアウディRS3 LMS勢が速さをみせ、チームWRTのサンティアゴ・ウルティアがFP1、FP2と連続で最速を記録する。


 迎えた予選でも、その時点で選手権首位に立っていたComtoyou Racingのジル・マグナス(アウディRS3 LMS)が最前列を確保するかと思われたが、Q2終盤にターン13でわずかにミスを犯して2番手タイムに終わり、ファイルズが0.010秒差で今季初ポールを奪取。


 セカンドロウには今季M1RAからフル参戦のルカ・エングストラー(ヒュンダイi30 N TCR)が続き、マシンを分けるチームWRTのもう1台、マキシム・ポティ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)のトップ4グリッドとなった。


 そのまま土曜午後にスタートを迎えたレース1は、ポールシッターのファイルズが好スタートを切ったのと対照的に2番手マグナスが失速。彼のアウディはエングストラー、ポティの背後4番手にまでドロップしてしまう。


 さらに後方では、開幕戦ハンガリーのレース2で勝利を挙げているブリシュのプジョーがジャンプアップを見せ、10番グリッドからオープニングラップのコントロールライン通過時点で5番手にまで躍進。


 同じくプジョーに乗るライバル、6番グリッドのコンテも2周目にマグナスのアウディを仕留め、JSBコンペティション、DGスポーツ・コンペティション2台のプジョーが力強いレース運びをみせる。


 するとターン2出口でそのコンテのインを伺った今季初参戦の初代TCR UK王者ダン・ロイド(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)がバトルから接触、ロイドはマシンダメージによりこのレース最初のリタイアとなってしまう。

ポールポジション獲得からレース1を制した元TCRドイツ王者のジョシュ・ファイルズ
開幕勝者のジュリアン・ブリシュも好調を維持し、レース1でも4位に入った
M1RAでTCRヨーロッパを追うことになった19歳のルカ・エングストラーがR1で2位表彰台
暴れん坊のイメージが定着したドゥサン・ボルコビッチは、R2でもドライブスルーのペナルティ


 さらに同じ周の後方でもウエストコースト・レーシングのジャンニ・モルビデリ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)とターゲット・コンペティションのマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR)が接触、そのオモラと前のラップで接触していたシリーズ復帰組のスティアン・ポウルセン(セアト・クプラTCR)もマシンを止め、5周目には同じくターゲットのドゥサン・ボルコビッチ(ヒュンダイi30 N TCR)とのバトルで弾かれたルカ・フィリピ(ヒュンダイi30 N TCR)がスピンを喫するなど、各所で肉弾戦が多発する展開となっていく。


 すると8周目にはオモラがザックス・カーブでスピンオフし、グラベルにスタックしたためセーフティカー(SC)が出動。首位ファイルズのリードも消滅し、さらにバトルが激化する状況となる。


 しかし10周目のリスタートをうまく切り抜けたファイルズはポジションをキープし、エングストラーに対し2.5秒のギャップを築いて12周にチェッカー。選手権首位を固める今季初勝利を飾った。


 続く日曜11時35分にスタートを迎えたレース2は、予選トップ10のリバースグリッドとなり、ブリシュのプジョー、そしてバックマン兄妹のシリーズ紅一点、ジェシカ・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)がフロントロウから発進。


 すると5番グリッドのコンテが1コーナーで3番手にまで上がり、続くヘアピンでジェシカのヒュンダイを仕留めてすぐさま2番手に浮上し、早くもプジョー308のワン・ツー・フォーメーションが完成する。


 直後に発生したポウルセンとボルコビッチのクラッシュで連日のSC出動となるも、4周目のリスタート以降はトップ3に変動なく、JSBコンペティション、DGスポーツ・コンペティションのプジョー艦隊が13周目のフィニッシュラインをくぐってワン・ツー・フィニッシュ。3位にはシリーズ初表彰台のジェシカ・バックマンが入り、その背後4位には彼女の兄であるアンドレアス・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)が続いている。


 これで週末の2ヒートを経てファイルズが112ポイントでランキング首位。5ポイント差でプジョーのブリシュが追う展開となっている。


 本格的チャンピオンシップとして2シーズン目を迎えたTCRヨーロッパ・シリーズ。続く第3戦は6月8〜9日にベルギー、スパ・フランコルシャンを舞台に争われる。

「正直、マシンのBoPを考えるとここまでのパフォーマンスは予想外だった」とR1勝者のジョシュ・ファイルズ


予選トップ10リバースとなったR2は、オープニングラップでプジョーが1-2体制に
R1でもスタート失敗から7番手まで挽回したサンティアゴ・ウルティアは、R2でも速さを見せ5位に入った
TCRヨーロッパ初表彰台を獲得した21歳のジェシカ・バックマン。「スタート直前はナーバスになったけど、ジョシュが話しかけて落ち着かせてくれたの」


AUTOSPORT web

「プジョー」をもっと詳しく

「プジョー」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ