「今年のヒット策」阪神快進撃の理由 捕手併用がリンクしている? 捕手出身OBが語る「ポイント」とは

2023年5月30日(火)16時24分 ココカラネクスト

思い切りのいい打撃でも知られる坂本(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 岡田阪神が好調をキープしている。交流戦前までの戦績は31勝14敗1分けの貯金「17」、2位のDeNAに6ゲーム差をつけて首位を快走している。30日から始まる交流戦でも剛腕揃いとされるパ・リーグ投手相手にどんな戦いを仕掛けていくのかも注目となる。

 また今季のチームで注目を集めているのは捕手併用制にもある。21年の東京五輪でも侍ジャパン入りした梅野隆太郎と坂本誠志郎を使い分けている。

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 阪神ファンの間でも注目となっている正捕手問題に関して、球界内からも様々な考察の声が上がっている。元中日OBで星野政権下で長く正捕手を務めた野球解説者の中村武志氏は29日に更新された野球系ユーチューブチャンネル「野球いっかん!」に出演。その中で阪神の捕手問題について言及している。

 まず、今季の阪神の捕手起用に関しては「岡田監督(捕手2人)の使い方がさすが!上手に2人を競わせている」と話した中村氏。試合後の監督コメントなどを見ても、うまく2人の競争心をあおっているような部分も見受けられるとした。

 一方、ファンの間では打率の違いも注目を集めている。梅野はここまで32試合に出場し、打率・141。坂本は21試合に出場し、打率・279となっている。

 打席だけの結果を見れば坂本に軍配が上がるが、中村氏はこの点に関しては「打率はいいです、チームが勝てば。キャッチャーなので打たなくても大丈夫」とそこまで気にする必要はないとした。

 その上で岡田監督の今後の捕手起用法に関しては「どちらか1人でいこうという考えはないと思う。上手に2人を使っていくのではないか」と今後も併用していくのではないかという見通しを語った。

 2人の違いに関しては「ともにブロッキングがうまい」として、リードに関しては坂本が若干「読みづらい」とした。ただ坂本が年間通して、フル出場できるかといえば、体力面の不安はあるとした。

 また、こうして2人が正捕手を争うことによってのチームへの波及効果も大きいという。

「チームにとっては万々歳。2人ゲームにばっちり出られる捕手がいる。怪我の多いポジションですし、(捕手は)疲れるし。ここが今年の阪神のヒット策というか、チームの成績にも出ているのではないか」とストロングポイントである投手陣を最大限生かすための岡田監督の起用がはまっているとした。

 好調な阪神は交流戦初戦を西武(ベルーナドーム)と戦う。智将・岡田監督の選手起用に引き続き、注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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