町田GK守田達弥と谷晃生が注目するJリーグの守護神は？「クロス対応で取っているイメージ」「ビルドアップの関わり方がすごく上手い」

　FC町田ゼルビアに所属する守田達弥と谷晃生。過去にJリーグで対戦経験がある2人は、今季からチームメイトとなり、“一つしかない”守護神のポジションを巡って日々切磋琢磨を続けている。今回は過去と現在で注目しているGKについてや改めてGKというポジションの魅力について語ってくれた。

取材・文＝三島大輔（サッカーキング編集部）

——昔好きだったGKの選手は誰ですか？
守田　日本だったら楢崎正剛さん。海外だったら（ジャンルイジ）ブッフォンかな。
谷　僕も海外はブッフォンなんですよ。日本の選手なら（川口）能活さんです。
守田　（川島）永嗣さんは？
谷　永嗣さんも見ていましたね。あとはキム・ジンヒョン選手（セレッソ大阪）もよく見ていましたね。

——ブッフォンの好きなところはどこですか？
谷　華がありますよね。
守田　ある。
谷　ブッフォンを見てGKカッコいいなと思ったので、止めるのもそうですけどサッカー選手としての魅力があります。
守田　立ち振る舞いがカッコいいよね。止めた後、失点した後でもカッコいい。
谷　だからこそ、あの年齢までずっとやれていたのだと思います（※45歳で現役を引退）。

——今、現役選手で注目しているGKはいますか？
守田　これは晃生じゃない？
谷　（笑）。
守田　Jリーグの中でもシンプルに能力高い。子どもたちにはぜひ見てほしい選手の一人だなと思います。自チーム以外なら誰だろう？
谷　FC東京の野澤大志ブランドン選手です。総合的に能力が高いし、技術もある。対戦した時もクロス対応で取っているイメージがあっていいなと思います。
守田　僕は柏レイソルの小島亨介選手。シュートストップはもちろんいいですし、ビルドアップの関わり方がすごく上手い。
谷　ポジショニングがいいですよね。
守田　左利きという部分もあって、リーグの中でも特徴のある選手の一人だと思います。

——海外ではいかがでしょうか？
守田　（マルク・アンドレ）テア・シュテーゲンは基礎能力がすごく高いイメージがありますね。一人ひとつの動作が綺麗。（マヌエル）ノイアーは……
谷　フィジカルが化け物すぎて（笑）。
守田　真似できない。見ていてもただすごいなというイメージ。
谷　参考にしたらダメですよね（笑）。
守田　テア・シュテーゲンに関しては日本人GKも目標にできると思います。
谷　体型や体格も含めてですね。
守田　テア・シュテーゲンは見ますね。
谷　僕はアリソンです。1対1の距離の詰め方が絶妙ですね。体の使い方も。
守田　引き出しが多い感じがする。
谷　またドイツ人とは違った守り方というか。エデルソンとかもボールへのアプローチが速いですね。またドイツ人GKと違って面白いなと思います。

——改めてGKのやりがい、面白さを教えていただけますか？
守田　GKは失点した責任を負うとか、そういったイメージが先行すると思うんですけど、僕は逆に味方のミスを最後に帳消しにできるポジションだと思っています。失点しそうな場面でも自分がしっかりプレーすれば帳消しにできる。味方を救えるところにやりがいを感じています。
谷　どのスポーツでも点を取ってなんぼ。そうでないと勝てないのがスポーツだと思います。サッカーでは一人だけ違うユニフォームを着て、唯一手を使ってゴールを守ることができる。得点が入ったら何万人の人たちが立ち上がって喜びますけど、それを防ぐことができる。僕からしたら得点を取るのと同じくらいの価値があるという感覚です。そこにやりがいを感じています。

——では、最後に今季ここからに向けた意気込みをお願いします。
守田　ここまで自分たちが望むような結果ではないですが、下を向いている時間はないですし、それこそAFCチャンピオンズリーグエリート（ACLE）も入ってきます。全員の力が必要になると思うので、一丸となって戦っていきたいなと思います。
谷　ACLEも始まりますし、天皇杯やリーグとまだまだいろいろな可能性が詰まっていると思います。今はその可能性を自分たちで広げていくための時間だと思います。もちろん今もすごく大事ですけど、最終的にどこにいるのかが一番大事だと思うので、しっかりと足元を見ながら、個人個人が成長すること。チームとしてもっともっとまとまって、成長していくことが大事だと思います。

【FC町田ゼルビア ホームゲーム情報】


日程：5月31日（土）14:00キックオフ
対戦：横浜F・マリノス
場所：町田GIONスタジアム（天空の城 野津田）

FC町田ゼルビア vs 横浜F・マリノス