J1清水 前節2発のDF高木践が実家“ご近所”での一戦へ「いいところを見せるようにやる」…6・1アウェー・C大阪戦
2025年5月30日(金)6時36分 スポーツ報知
地元・大阪での試合に気合十分の清水・高木(カメラ・武藤 瑞基)
J1清水エスパルスは29日、前半戦のラストマッチとなるアウェー・C大阪戦(6月1日)に向け、三保で一部非公開調整した。大阪出身で、実家は試合会場のヨドコウの“ご近所”というDF高木践(23)は地元での一戦に気合十分。前節の神戸戦で自身初の1試合2得点を決めて乗っている若手のホープが勝ち点1差で順位も1つ上のC大阪を封じ、勝ち越しターンを演出する。
待ちわびた舞台がやってくる。清水・高木にとってヨドコウは思い出深いスタジアムだ。小学生時代、友人に誘われたことがきっかけでC大阪の試合を観戦。以来、何度も足を運んできた。「家からセレッソの応援が聞こえる」と冗談交じりに話すほどの“ド地元”での一戦。「この試合のためにやってきた。いい準備をして、いいところを見せるようにやる」。プロ入り後、初めてプレーするヨドコウで雄姿を見せると誓った。
C大阪はここまで勝ち点26で8位。対する清水は同25の9位で、勝敗次第で順位が入れ替わることになる。相手は清水と同じく3バックと4バックを併用しているが、「どちらでも対応できる。ボールをつないでくるチームなので、前から取ればチャンスになる」と自信を見せた。
中盤には幼少期にスタジアムで目にしていた元日本代表MF香川真司が陣取る。「対戦できればうれしい。セレッソの8番はすごいと感じていた」とマッチアップに向け気合は十分。「うまい選手で個人で止めることは難しい。まとまって守備をしないといけない」と警戒を強めた。前節(25日)の神戸戦(3〇2)ではセットプレーからプロ初の1試合2得点しており、今回も攻守で役目を果たすつもりだ。
3季ぶりにJ1に挑んでいるチームはここまで7勝4分け7敗。勝ち越してハーフターンすれば、後半戦にも弾みが付く。「いい形で前半を終われるように頑張りたい」。長髪がトレードマークの若きサイドバックが、なにわで大暴れする。(武藤 瑞基)
〇…MF中原輝(28)が古巣戦へ闘志を燃やした。22年から23年夏までC大阪でプレーしており「愛着あるクラブ。成長した姿を見せられれば」と意気込んだ。今季は先発と途中出場で併用されてきたが、前節の神戸戦は出番なし。お預けとなったJ通算200試合出場も達成したいところだ。「点差や時間帯で求められる役割を果たして色を出せれば」と、得意の左足で存在感を見せていく。
◆J1清水◇入団 スロバキアの「FC DAC 1904 ドゥナイスカー・ストレダ」からDFマテウス・ブルネッティ(25)を完全移籍で獲得したと29日、発表。ブラジル出身で180センチ、77キロの左利きセンターバック。背番号は25。来日後にメディカルチェックを行い、正式契約する。本人はクラブを通じ「全ての試合に全力を尽くします」とコメント。
◇選出 MF西原源樹(18)がU—20日本代表フランス遠征(6月1日〜17日)のメンバーに選出されたと29日、発表。